まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

チーちゃんの思い出:チーちゃんの一周忌

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2018年の夏。老犬だけれどまだまだ若々しかったチーちゃん。

チーちゃんの思い出:チーちゃんの一周忌

こんにちは。

今月も明日でおしまいですね。今年もあと2ヶ月なんて月日が過ぎるのは本当に早いと感じます。

チーちゃんの一周忌

昨年の10月30日の早朝、実家で飼われていたヨークシャーテリアのチーちゃんは、母に抱っこされて眠るように旅立ちました。15歳2ヶ月の犬生でした。途中、7歳から癲癇の為に何度か入院しましたが、それ以外は特に重い病気になるでもなく、母の愛情を目一杯受けて過ごした幸せな一生だったと思います。

マリモとピリカが娘だとしたら、チーちゃんは歳の離れた妹のような子で、年老いて目が殆ど見えなくなってからも、母が「お姉ちゃんが来るよ」と話しかけると、ヨロヨロと玄関の方に様子を見に行っていたそうです。

私をヨークシャーテリア好きにしたチーちゃん

我が家の娘たちはマリモもピリカも2代続けてヨークシャーテリアです。ヨークシャーテリアを選んだのは我が家が賃貸マンションで小型犬しか飼えないこともありますが、私にとってはやはり犬と言えばチーちゃんだった為、最初からヨーキー以外はあまり考えていませんでした。後で聞いたところによると、夫は当初、豆柴がいいと思っていたそうです。でも大きくなってしまう可能性もあるし、チーちゃんを溺愛する私が最初からヨーキーしか探していないのを見て、豆柴は諦めたんだとか。夫は今でも柴犬が大好きですか、マリモをお迎えして以降はヨーキーの可愛さに目覚め、すっかりヨーキー党になったのは言うまでもありません。我が家にマリモやピリカをお迎えできたのは他ならぬチーちゃんの功績だと言えます。

チーちゃんの思い出

チーちゃんとの思い出は過去の記事にも書きました。

特に父の初盆のことは今も鮮明に覚えています。元々犬が好きだった父は、きっと今頃チーちゃんを可愛がっていることでしょう。

marimotan.hatenablog.com

しかし、私と夫にとって1番思い出深いのはやはり結婚式でのリングドッグです。

これはチーちゃんだからしっかりこなしてくれましたが、もしピリカだったら式の間じっとしていることなど到底できずに大騒ぎだったでしょうし、ひとたびバージンロードに放たれようものなら、指輪を背負って式場内を所狭しと駆け回り、新郎新婦も参列者も全員でピリカ捕獲の為に走り回ることになったと思います。マリモだったら逆に知らない人ばかりの所では怖がって歩かなかったかもしれません。

marimotan.hatenablog.com

結婚式の前、夫がチーちゃんと対面した時にはチーちゃんに嫌われないよう、ペットショップに行って小型犬用のおもちゃを買ったり、おやつを買ってきたり、色々と気をつかっていたものです。特に初対面の時には緊張したそうでチーちゃんを「チーさん」と呼び「これからよろしくお願いします。」と敬語で話しかける姿に私も母も大笑い。しかし心配はいりません。チーちゃんはピリカのように積極的にアピールはしないものの、穏やかで人見知りをしない子でしたから、夫ともすぐに打ち解けてくれました。

あまり逢いに行かれなくてごめんね

チーちゃんが13歳になって直ぐに我が家にマリモがやってきました。マリモが来てからというもの、決してチーちゃんの存在を忘れたわけではないけれど、赤ちゃんマリモのお世話に追われ、チーちゃんに会いに行く回数は激減しました。そしてマリモの生後9ヶ月目に先天性腎臓形成不全が見つかり、マリモを週2回病院に通わせ、私も療費を稼ぐ為に仕事を始めると、会いに行く回数は更に減りました。

13歳のチーちゃんの写真を見ると、やはり老犬ではありますが、またまだ元気で若々しく愛くるしい姿をしています。それが私がマリモの看病、看取り、ピリカのお迎えとドタバタしているうちに15歳を過ぎたチーちゃんは急激に年老いて、目は殆ど見えず、耳もほぼ聞こえなくなっていました。

しかし、そんな身体になってもチーちゃんは、会いに行って身体を撫でると「お姉ちゃん?」と頭を上げて、かつて帰省するたびにしていたように私の身体に頭を擦り付けてくれました。

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旅だったチーちゃん。

旅立ちの時

すっかり年老いても私が行けば喜んでくれたチーちゃん。しかし昨年の夏が終わる頃には歩くこともままならず、食事にも排泄にも介助が必要になりました。それでも何とか自力で立ち上がろうとし、もう踏ん張れない脚で必死にお尻を上げている姿に母も私も涙が溢れました。そして秋が深まりお転婆ピリカがやっと外に出るようになった頃、チーちゃんはついに寝たきりになり、10月30日の早朝に旅立ちました。

前日の夜から実家に泊まりこんでいた私が母と交代して様子を見ていると、殆ど動かなかったチーちゃんが急に頭を上げました。私は急いで母を起こし、母が抱っこして暫くした時、眠るように、本当に穏やかに眠りに落ちるように、チーちゃんは旅立ちました。

お揃いの骨壷袋

今、チーちゃんはマリモとお揃いの骨壷袋に入って実家にいます。

marimotan.hatenablog.com

母は自分がお墓に入る時にチーちゃんも一緒に入れるよう霊園の管理会社に交渉しと許可をとりました。いつの日か母と一緒にお墓に入るその日まで、小さな骨壷袋に入ったチーちゃんには、母を見守って欲しいと思います。

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