まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語:8、マリモ、初めての長時間お留守番

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生後5か月頃のマリモ、体重は2kgを超えてスクスク成長していた。

8、マリモ、初めての長時間お留守番

マリモが我が家に来てちょうど2カ月が過ぎようとする頃、私達は結婚記念日を迎えた。毎年結婚記念日には結婚式の後に食事会をした横浜元町の霧笛楼で記念日ディナーを食べることにしている。今年はマリモがいるからどうしようかと思ったけれど、せっかくの記念日なのでやはり霧笛楼に行くことにした。

霧笛楼がある元町までは電車で50分程度かかる。マリモに早めに夕飯を食べさせてから出かけるとして、元町に着けるのは18:30を過ぎるだろう。それからフルコースを食べて帰ってくれば、家に着くのは22時を過ぎる頃になる。それまでマリモには最大でも3時間程度のお留守番しかさせたことが無いけれど、当日はマリモにとって初の5時間近いおお留守番ということになる。 

記念日ディナー当日、夫がマリモを早めの夕方散歩に連れて行き、私はその間に家の中の片付けやマリモのご飯とお留守番中のおやつの用意など、細々した用事を片づけた。17時頃にマリモに早めの食事をさせると、主人と二人、よそ行きの服に着替えて出かける準備を始める。

マリモは私達が支度を始めたぐらいから、いつもと違う何かを察知したらしく、私と夫の足元を交互に行き来して抱っこをせがんだり、玩具を咥えてきて遊びに誘ったり、何とか私達の気を引こうとしていた。

そしていよいよお出かけの時間、マリモをケージに入れると「ちょっと待って!どこに行くの?マリモも行く!」と言うようにケージの中で立ち上がり、マリモは必死のアピールを始めた。

私が小さなお皿に大好物のサツマイモを乗せてケージに入れでドアを閉めると、マリモはサツマイモが食べたいけどママ達も気になり落ち着かないという風にソワソワとケージの中で動いていた。置いていくのはかわいそうな気もしたけれど、これも訓練だと思うことにして、私と夫はマリモを置いて久々に二人で外出した。

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パンのおもちゃで遊ぶマリモ

マリモを置いて霧笛楼へ

霧笛楼は、18:30から予約していた。時間を5分ほど遅れてお店に着くと、早速乾杯用のドリンクを注文し、その後はゆったりとフルコースディナーを楽しむ。食事中も話題の中心がマリモのことだったこともあり、1人で寂しがっていないか心配になることもあったけれど、せっかくの記念日ディナーだし、初めての長時間のお留守番とはいえ5時間程度のことだ。私は暫しマリモのことは頭の隅に移して、記念日ディナーを味わうことに集中することにした。

 約2時間半かけてすべての料理を食べ終わり、元町から石川町まで歩いて帰宅の途についた。時計は既に21:00を回っている。私は帰りの電車の中で、夫に「マリモ、怒ってるかな」と話しかけた。

美味しいワインですっかり酔っぱらい、ご機嫌な夫は「もうこんな飼い主は嫌だって家出しちゃってたりしてね。」と言い、「家に帰ったら『探さないでください』って置手紙の横に、外した首輪が置いてあるかもよ。」と笑った。そして霧笛楼にはマリモは連れていかれないけれど、マリモがもう少し大きくなったら、テラス席ペットOKなお店で一緒にご飯食べに行きたいねと話した。

22時過ぎに帰宅

結局、家に着いたのは当初の予定より少し遅れて22:15頃だった。マリモは玄関が開く音を聞くと、ケージの中でキャンキャン吠えて大暴れした。部屋の電気はつけて行ったので、真っ暗な中でのお留守番では無かったものの、やはり長時間のお留守番は心細かったのだろうか、先にリビングに入った夫の足元に纏わりつき、抱っこ抱っこと大騒ぎして夫が抱き上げると、鼻先をこれでもかと言うほどペロペロ舐めた。

そしてやはりしっかりお漏らししていた。触るとオシッコは既に冷たい。嬉しくて漏らしてしまう「ウレしょん」ではないことは明らかだった。私はマリモと夫がじゃれあう横で、ベッドに敷いていったペットシートとバスタオルを取り換えながら、来年のマリモの誕生日はどこかテラスのあるレストランでお祝いするのもいいなと思った。

きっと来年にはお漏らし癖も治り、ペットOKのレストランやホテルで一泊旅行もできるかもしれないと、呑気に1人で想像を膨らませていた。

※まりもの名前は本来ひらがな表記ですが、文中では読みやすいようにカタカナにしております。

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