まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語:9、マリモ、トレーニングを受ける。(2)〜トレーナーさんは異常を見逃さなかった〜

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生後半年を過ぎて、すっかりおてんば娘に。

9、マリモ、トレーニングを受ける。(2)

※今回は前回の続きです。

marimotan.hatenablog.com

そんな時、私は実家の犬が通っていた動物病院でドッグトレーナーさんのチラシを見た。もともとかなり大きめのヨーキーなのに、まだまだ成長しそうなマリモのことを考えると、今のうちにプロの手を借りてしっかりしつけておいた方がいいのかもしれない。私は夫に相談して近隣のトレーナーさんを探した。

幸い隣町に良さそうなドッグトレーナーさんがいることを知り、早速トレーニングの相談をした。トレーナーさんはハキハキと喋る30代ぐらいの女性で話しやすい雰囲気の人だった。私はマリモの問題点について話し、全8回1か月間のトレーニングを申し込んだ。

マリモ、トレーニング開始!

レーニングにはトレーナーさんに家に来てもらって飼い主と犬が一緒に1時間のレッスンを受けるものと、トレーナーさんに1日犬を預けて他の犬と一緒にトレーニングしてもらうコースがあった。私は自宅で受けるトレーニングを選んだが、飼い主初心者としては学ぶことが大変多く、犬との接し方がよくわかるので自宅トレーニングを選んで良かったと思っている。

また、このトレーナーさんの場合はトレーニングコースを受講した子に限り、旅行などの際にはお泊りトレーニングとして数日間預けることもできる。うちは夫の実家が北海道なので首都圏から帰省すると大体3泊4日の日程になる。ペットホテルもあるけれど、近所のペットホテルは夜間は無人になるので預けたくはなかったし、第一、お散歩以外の時間をケージで過ごすのは可哀想すぎる。

その点お泊りトレーニングの場合は、犬も他の犬たちと楽しく遊んで待っていてくれるし、良く知っているトレーナーさんと一緒のお留守番になるので、ストレスはあまり無いようだった。

また、トレーニング教室のHPにお散歩のときの写真が毎日UPされるので、犬の様子が確認できることも良かった。楽しそうに遊んでいるマリモの写真を見ると、置いていく方としても心配なく楽しめるので、このトレーニング教室を選んだことは、大正解だったと思っている。

家でのトレーニングでは飼い主の犬への接し方から始まり、トレーナーさんがワンちゃんの性格を見ながら「お座り」や「お手」などの基本的なしつけ、言うことを聞かない時の対処法、ブラッシングやシャンプー、歯磨きなどの手入れ方法を実際に行いながら教えてもらえたので、本当に役に立った。

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お散歩中、地面に伏せてなかなか歩かない。

我が家の場合は家で8回の講習を受けた後は、私が友人との会食等で帰りが遅くなる日や北海道への帰省の際にはお泊りでのトレーニングとなったので、最初の8回は基本の躾と犬の世話の仕方を飼い主がしっかりマンツーマンで教わり、その後は預けるたびに、マリモは他のワンちゃんと一緒に遊んで集団行動や社会性を養うことになり、とても効率よくトレーニングを受けられたように思う。

異常を見逃さなかったトレーナーさん

そして、このトレーナーさんこそが、最初にマリモには重大な疾患があるのではと気づいた人だった。彼女は医学的な知識はないが、数多くの犬を預かりトレーニングをしているので他の犬との比較ができた。また医師のように短時間診察するのではなく長時間マリモと過ごすので、マリモの異常を見逃すことはなかった。

10月半ばから家で1時間程度のトレーニングの時には、接する時間が短かったせいで彼女はマリモの異常には気づいておらず、食事の件はただの偏食だと思ったそうだ。しかし彼女は12月にマリモを預けた際には数日間マリモと過ごし、マリモの症状が尋常ではないことに気づいた。

彼女はマリモの飲水量が体格の割に多すぎること、トイレの躾はしっかりされており、ちゃんとトイレでおしっこする習慣が身についているのに、恐らくは本人も気づかないうちにお漏らしをしてしまっていることについて、マリモがまだ仔犬であるとしても異常だと言った。それにおしっこにも薄めだし食欲のムラもありすぎるので、一度血液検査を受けさせた方がいいと勧めてくれた。

マリモの詳細な検査へ

年末に彼女から検査を勧められた私は、年明け直ぐに近所の動物病院に相談した。医師は簡易的な検査ならすぐにできるけれども、マリモがちょうど避妊手術を受けたほうがいい月齢に達していることもあり、避妊手術の際に詳細な健康診断をすることを提案してくれた。

私は当初、もう少し遅く春の発情期前に避妊手術を受けさせればいいと思っていたけれど、医師の勧め通りに手術の予約を取ることにして、通常よりも詳細な血液検査を含む徹底した検査を依頼した。もしトレーナーさんの忠告が無ければ、年明けどころか春になる頃まで医師に相談することもなく、腎不全の発覚は大幅に遅れていただろう。異常を見逃さなかったトレーナーさんのプロの目に、私は今も感謝している。

その後、マリモの腎不全が発見してからも、このトレーナーさんには本当にお世話になった。通常、マリモのように重病を患っている犬は、トレーニングでもペットホテルでもなかなか預かってはもらえない。しかし彼女は投薬などの面倒なお世話があるにもかかわらず、全く追加料金も取らずに快くマリモを預かってくれたので、私は幾度となく助けられた。しかも心配症の私の為に、預かってもらっている間のマリモの様子を動画にとって、こまめに送ってくれた。

彼女は預けていない時でもマリモの様子を心配して連絡をくれたり、信頼できる病院など、様々な医療機関についての情報をくれたり、私にとってはただのトレーナーさんであるだけではなく、良き相談相手でもあった。良いドッグトレーナーさんに巡り合えたことは、マリモとの闘病生活を送る中で、私にとって大きな精神的な支えになったことは言うまでもなく、惜しみない支援を差し伸べてくれた彼女には、本当に助けられてばかりだった。

※まりもの名前は本来ひらがな表記ですが、文中では読みやすいようにカタカナにしております。

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