まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語:13、療法食生活の始まり ~腎不全の犬の食生活~

f:id:Marimotan:20200721170446j:plain

療法食生活が始まった1歳2か月頃。

13、療法食生活の始まり ~腎不全の犬の食生活~

3月の検査では、毎週2回欠かさず皮下補液に通ったにもかかわらず、マリモの血液検査の結果は少しとはいえ悪化していた。この結果を受けて、医師は今までの食事から腎臓病用の療法食への切り替えを提案してきた。

医師によれば、腎臓病の療法食は老犬を想定して作られていることもあり、タンパク質とリンがかなり抑制されていて、あまり美味しくないと評判なのだそうだ。マリモの食事にはいつも悩まされてきた私には頭が痛い。そして美味しくないことと併せて大問題なのが、マリモはまだ若いのであまり極端にタンパク質を制限してしまうとタンパク質不足から体が弱くなったり、別の体調不良に繋がる可能性があるということだった。

相談の結果、マリモの食事のメインは腎臓病用の療法食にして、タンパク質はウェットフードのお肉や魚で補うことにした。ウェットフードのトッピングは美味しくない療法食を食べさせるには不可欠になるだろう。私は医師から数種類の療法食のサンプルをもらって帰った。

療法食を食べさせてみる

その日の夕食から、早速病院で頂いたサンプルを食べさせてみると、マリモは療法食を意外と嫌がらずに食べていた。多分物珍しさから食べていたのだろう。また、いくつもサンプルをもらったので、毎日違うものを食べさせたから飽きることが無かったのかもしれない。色々と食べさせてみた結果、私は最初にヒルズの療法食(ドライタイプ)を購入した。

療法食は普通のドッグフードよりも高い。これからは医療費だけでなく食費も大幅に増えることになる。医療費と食費を合わせると懐が痛い。やりくりに頭を抱えつつも主人と二人、「これじゃあ「マリモちゃん」じゃなくて「マリモ様」だね。」と笑い、きょとんと見つめるマリモの背中を撫でた。

療法食色々

私がマリモに食べさせてみた療法食と、それぞれの感想について下記にまとめてみた。

 1、ドクターズケア 犬用キドニーケア

症状が進行して食欲が無くなってからも、時々スナック感覚でポリポリ食べることがあった、個人的には一番お勧めしたい療法食。Amazonでも購入できるけれど、ドクターズ公式HPから注文すると3袋の注文で1袋無料でもらえる。HPからの注文は掛かりつけの病院のコードが必要。小粒で軽くサクサクした感じで傍から見ていると一番食べやすそうだった。マリモが最後まで食べていた療法食。

drs.petline.co.jp

 2、ヒルズ 腎臓病用シチュー(ビーフ・チキン)缶詰

このシリーズはこれが本当に療法食かと思うほど美味しそうで、マリモもかなり症状が進行してからもよく食べてくれた。一缶150gで350円程度とちょっと値段は張るけれど、腎臓病食の中ではまだ手ごろなほうだし、マリモのような超小型犬であれば十分に2食分はある。良く煮込んであって柔らかいので歯が悪い老犬でも問題なく食べられそう。数ある腎臓病用の療法食の中では最もお勧めの一品。

 3、ヒルズ(ドライフード)

粒が少し大きめで結構硬かった。でもマリモは嫌いではなかったようで、最初のうちはこのヒルズのドライフードを食べていた。ただ少し脂っぽい粒で、触るとベトベト感がある。マリモは最初のうちはよく食べていたけれど、途中から全く食べなくなった。

4、ロイヤルカナン(ドライフード)

比較的手に入りやすいし見た目は粒が細かく食べやすそうだったけれど、粒がかなり固い。マリモは歯が健康だったから何とかポリポリ食べていたけれど、結構かみ砕くのに苦労しているように見えた。また、同じ療法食でより美味しさを重視した「セレクション」があるけれど、こちらも固かった。美味しいのかもしれないが、マリモはたまに食べる程度でメインの食事にはならなかった。

5、ロイヤルカナン(ウェットフード)缶詰

ペースト状のお肉っぽい療法食。マリモは一応食べたけれどヒルズのシチュー缶がお気に入りだったこともあり、こちらのフードは最初の2回しか食べてくれなかった。大きいペットショップやAmazonなどの通販以外ではあまり見かけなかった。 

6、ロイヤルカナン ドッグフード 腎臓サポート リキッド 

マリモが絶食状態になった時に何度か強制給餌の際に使用した。液体なので、シリンジで口の中に注入でき、食欲が無くなった末期に使用した。しかしあまり美味しくは無いようで、好んで飲むということは無く、本当に末期も末期に差し掛かった頃にはシリンジで口に入れても吐き出してしまっていた。

他にも日清ペットフードや外国製の腎臓病食も多数あるけれど、マリモが口にしたのは上記の6種類だった。また、腎不全の子の食事には変化をつけて飽きさせない努力が必要なので、どうしても数種類を揃えておく必要がある。一度は食べなくなってしまった物でも、少しするとまた食べ始めることもある。

少しでも節約になるようにまとめ買いをしたら、全然食べてくれなくなった時などには、私はメルカリを良く活用していた。メルカリには犬の療法食も結構出品されており、出品すれば、ほぼ数日中に売れた。また通常よりもかなり安く買えることが多いので、一度覗いてみることをお勧めする。

※まりもの名前は本来ひらがな表記ですが、文中では読みやすいようにカタカナにしております。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村