まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語:16、マリモ、1歳になる

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2019年5月2日、無事に1歳を迎えたマリモ。

16、マリモ、1歳になる

 2019年5月2日、マリモは1歳の誕生日を迎えた。1月に腎臓形成不全が発覚して通院が始まり、皮下補液で慢性的な脱水が解消されたマリモは、1歳を迎えたころには体重は4kgを超えて、かなり大きめの女の子に成長していた。

相変わらず元気いっぱいのお転婆娘で、毎日朝夕に約1時間ずつお散歩しても家に帰ってくると、おもちゃを咥えてきて遊びに誘い、私が家事で手が離せずにいると、何かイタズラできるものを探してあの手この手で私の気を引こうとした。

マリモの腎不全が発覚してから、何とか健康な状態を維持して無事に成長するよう、私は週2回の皮下補液には徹底して通い、食事にもかなり気を使ってきた。だから無事に1歳の誕生日を迎えられたことはとても嬉しかった。お誕生日の朝、私はいつもより少し早起きし、5時ごろにリビングに出て行った。マリモはケージの中で目を覚まし、元気よく私の膝に飛び込んだ。

マリモの誕生日はGW中なので私も夫も仕事が休みだった。夫は恐らく8時ごろまで起きてこないだろう。マリモを膝にのせて「マリモちん、今日で1歳だよ!凄いね~!頑張ったね~!」と抱きしめ、夫が起きてくるまでの時間に、マリモが我が家に来てからの写真を見ながらこれまでの日々を振り返っていた。

我が家にやってきた頃、まだ黒毛の赤ちゃんで、しょっちゅうポンポコリンお腹を見せながら大股開きで鼾をかいていた1.5kgのチビオヤジは、チョンチョリン頭が板についた4kgの大きな可愛い女の子に育っていた。当初から食事面やお漏らしなどの問題があり、何かとお世話が大変な子だったうえ、途中で腎臓形成不全が発覚して投薬や通院が始まり、決して順風満帆ではなかったけれど、とにかく1歳を元気いっぱいに迎えられたことにほっとした。

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パパの横でヘソ天

通院が始まったのが1月の末だったので、この頃には通院生活も3か月が過ぎていた。トレーニング代を除いた毎月の費用(医療費や食費)を振り返ってみると、大体7~7.5万円で収まっている。私のパート代が大体8万円程度なので、トレーニング代を除いた費用は私の収入で賄えそうだ。あとはその月の家計によってトレーニング代を調整すればいい。マリモには悪いけれど、お留守番にも慣れてきたようだし、医療費を考えるとトレーニング教室は毎週から各週にしようと思っていた。

 マリモは、ソファーに座りながら写真を見たり手帳を見たりしている私の横でお腹を出してウトウトしていた。この頃になるとソファーの左側の角がマリモの定位置になり、ひじ掛けに顎を乗せられるようクッションを重ねて置いてあった。

腎不全の平均的な余命が1~2年ならば、マリモの余命はあと1年ということになる。しかし、今の元気なマリモを見ていると、そんなに直ぐに別れがくるとはどうしても思えなかった。ちゃんと通院させて薬もしっかり飲ませていれば、このまま4~5年は一緒に暮らせるかもしれない。私はマリモの2歳の誕生日や3歳の誕生日を想像した。

紅芋ケーキをペロリ

その日の夜は、マリモのお誕生日ということで、私と夫は奮発してデパ地下で美味しそうなオードブルセットやお惣菜を揃え、ケーキを買ってお祝いた。マリモは療法食だけれど、トッピングをちょっと豪華なウエットフードにして、犬用のケーキも用意した。今回のケーキはサツマイモ好きのマリモの為に紅芋のケーキにした。マリモはいくらトッピングに工夫を凝らしても良く食べてはくれないが、紅芋ケーキはたいそう気に入ったようで1/4をぺろりと平らげた。

健康な犬にとって、2歳や3歳を迎えるのは当たり前のことだけれど、マリモが2歳、3歳を迎えることはかなりハードルが高い。私はマリモが来年無事に2歳を迎えたら、今度こそテラス席のレストランで盛大にお祝いしてあげたいと思っていた。 

※まりもの名前は本来ひらがな表記ですが、文中では読みやすいようにカタカナにしております。

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