まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語:21、静脈点滴生活 (1)~犬の腎不全末期・治療法と効果~

 

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静脈点滴開始から10日、すっかり元気を取り戻したマリモ

21、静脈点滴生活 ~犬の腎不全末期・治療法と効果~

マリモが静脈点滴を開始して10日が過ぎた。マリモの体調はかなり改善されて、前脚に管を付けた状態ではあるけれど、近所の公園を朝夕お散歩するようになった。そしておやつ類しか食べなくなってしまっていた食事も、前よりトッピングを増やせば以前と同じ療法食を食べるまでに回復していた。

この10日間、私は苦しそうなマリモが可哀想で病院でも家でもほぼ毎日泣いていた。私があんまりしょっちゅう泣くのでやりづらかったのだろうか、それまでは男性の院長先生ともう一人の女性医師のどちらかが見てくれる感じで、どちらかと言うと院長先生の診察が多かったけれど、静脈点滴が始まって以降は女性医師がほぼ毎回診察してくれるようになった。

医師は、尿毒症の臭いも治まっているし、ここまで回復すれば毎日の点滴を一日おきにしても大丈夫だと言った。私も一日おきにしてもらえれば助かる。マリモだってきっと毎日よりも一日おきの方がいいだろうと思い、念のため血液検査をしてみた。

<血液検査> 2019年11月27日

BUN 99

CRE 3.6

HCT 32.9

結果は思っていたより良好だった。BUNは100を切り、CREも6月と同じ数値まで下がっている。貧血も大きく進んではいない。そして何よりマリモは元気を取り戻している。

医師とも相談し、10日間続けた静脈点滴を一日おきにすることにして,

連日つけていた管は一度外して少しでも血管を休ませることにした。その帰り道に公園に行くと、マリモは久々に脚の管が取れて嬉しかったのか、ピョンピョンと跳ねるように走った。表情も嬉しそうに見える。

CREの数値から考えると到底走れるような体調ではないはずなのに、マリモは本当に楽しそうに走った。そんな姿を見ていると私も嬉しくなって、症状が悪化して以来、公園の池の周りを少し歩く程度にしていたお散歩を延長し、その日は久々にかつてマリモと歩いたお散歩コースの途中まで歩いた。

管を外したマリモは、以前と変わらない元気な姿に見える。本人も無理に私に合わせている風でもなく、本当に楽しそうに跳ねるように歩いている。10日間の点滴生活は時間的に大きな制約を受け、特に仕事の日は大変だったけれど、こんなに元気になってくれるなら十分にその甲斐はあった。もうあの尿毒症の臭いもしていない。これで一安心だ。

マリモの嘔吐直後の週は仕事も休んでしまったけれど、この様子ならお留守番も問題ないだろう。

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静脈点滴の後、ソファーで休んでいるマリモ。腎臓を冷やさないように腹巻を巻いている。

静脈点滴を一日おきに

翌々日、再び静脈に管を入れて一日おきの点滴生活が始まった。一度管を外した生活をしてしまったマリモは、再び管を刺されると歩きにくそうにしていたが、それでもまた直ぐに慣れて普通に歩き始めた。そして12月の1週目まで一日おきに点滴に通うと、マリモもすっかり回復した様子になったので、医師とも相談して一回静脈点滴から皮下補液に戻し、血管を休ませることになった。

マリモが尿毒症になってからの約3週間は、とにかく通院続きで私も少し疲れていた。また皮下補液は15分程度で終わるけれど、静脈点滴だと1時間はかかる。仕事のある日は少なくとも病院が閉まる1時間前までには連れて行かなくてはならなかったので、私は毎日小走りに帰ってきていた。

でもその甲斐あってマリモは皮下補液に戻せそうだ。数値も6月と同じレベルまで下がったし、これで一安心だと胸をなでおろした。

嵩んでいく医療費

そして安心すると急に医療費のことが頭をよぎった。この数日は毎日点滴し、検査も頻繁に行い、これまで行ってこなかったオゾン腸注療法も腎不全に効果があるということなので施術してもらっていた。

支払いはカードで行っているけれど、来月は一体いくらの引き落としがあるだろう。私のパート代だけでは絶対に足りていない。補足分はこれまでに支給された保険金で賄えるだろうけれど、来月以降はどう医療費を捻出すればいいだろうか。夫に相談しなくては。私は頭を抱えた。

※まりもの名前は本来ひらがな表記ですが、文中では読みやすいようにカタカナにしてあります。

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