まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語:22、年末 ~犬の腎不全末期・嵩む医療費と保険~

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静脈点滴は欠かせないものの、体調は安定していた。

22、年末 ~犬の腎不全末期・嵩む医療費と保険~

年末が近づいてもマリモの一日置きの通院はずっと続いていた。マリモはその後、特に嘔吐することもなく、脚に管を付けているものの普段通りに暮らしていた。私達夫婦は毎年12月には1泊で温泉に行っている。昨年はトレーナーさんにマリモを一晩預けて川治温泉に出かけたが、今年はどうしたものかと考えていた。

11月にマリモが尿毒症になるまでは、今年はマリモもつれて箱根か湯河原など近場のペットOKの温泉に行こうと思っていたけれど、今のマリモを連れて出かけるのは到底無理なことだ。一日おきの点滴があることと、脚に管を付けて他の犬じゃれ合うと危険なことからトレーナーさんに預けることもできない。しかもマリモの医療費はとんでもない額になっているし、今年の温泉は諦めるべきだろう・・・。

しかしたまには私も息抜きをしたい。マリモには申し訳ないが、11月以降にそれまでの倍以上に増えた通院と食事作りやら何やらで、私も少し疲れていた。少し遠出してのんびりしたい。マリモが通っている病院はペットホテルも付いているので、思い切って医師に相談してみた。

医師は「ママさんにも息抜きは絶対に必要です。」と言って、ペットホテルの空きを確認してくれた。空きは12月28~30しかなく、私は28日と29日の宿泊を予約した。1泊で行くとしてもお迎えの時間を考えると30日の朝までにした方がよい。幸い料金も30日の10時までにお迎えに行けば2日分のままだ。

マリモは病院へ、ママは温泉へ

医師とも相談し、マリモを預ける間は毎日点滴をしてもらって、体調如何では長時間の点滴もしてもらうことになった。院長先生のご自宅は病院の2階部分であることもあり、必要があれば大晦日も元旦も診察してくれると言うが、やはりそれは申し訳ない。大晦日と元旦を点滴無しで乗り切るためにも3日間とはいえ集中して点滴を受けておけると心強い。

こうして私達はマリモを病院に預けて一泊で秩父方面の温泉に行くとこにした。朝、マリモを病院に預けると、いつも遊んでもらっている動物看護師のお姉さんに抱っこされて、案外あっさりとマリモは行ってしまった。もしかしたらいつもの点滴の時のように直ぐにママがお迎えに来ると思っていたのかもしれない。

トレーナーさん以外の人に預けるのは初めてだったので少し不安ではあったけれど、病院はマリモとしても慣れない場所ではなく、看護師さんも良く知っている。トレーナーさんのお泊り教室のように他の犬と遊ぶことは無いけれど、2日間ぐらいは我慢してもらおう。

年末の秩父

夫と二人、秩父の街をぶらぶら歩いて秩父神社にお参りし、マリモの健康を祈願した。今回はトレーナーさんのとは違って、マリモの様子を知らせる写真や動画はない。病院のペットホテルのケージに入っているマリモが寂しがっていないか少し気になるけれど、今回預けているのは掛かりつけの病院だ。万一体調が悪化しても適切に対処してくれる。

宿について温泉に浸かると、温泉の暖かなお湯が体に染み入って、たまっていた疲労がお湯に溶けていくような気がした。そしてお湯から上がるとマリモのことは暫し頭の隅に置いて、美味しい食事を楽み、翌日は予てより行きたいと思っていた関東随一のパワースポット、三峰神社にお参りした。そしてマリモと家族の健康を祈願すると、早々に帰宅の途についた。

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尿毒症になっても「ヘソ天」寝は健在

2晩ぶりの再会

30日の朝、マリモを病院に迎えに行くとマリモはまだ点滴の最中だった。受付の奥でバスタオルを敷いた洗濯籠の中で点滴を受けていたマリモは、私の声が聞こえるとピクッと反応し、しきりに私を見て目で合図をを送ってくる。あと15分程度で終わるということなので、そのまま病院で待つことにした。

やがて点滴が終わると、マリモは院長先生にリードを持たれて病室から元気よく飛び出してきた。たった2晩離れていただけで、もう10年ぶりの再会のような興奮ぶりである。先生は点滴でだいぶ元気になっていることや、朝晩の食事も多めにトッピングしてあげればしっかり食べたことなどを話してくれた。休み時間には看護師のお姉さんたちにも結構遊んでもらっていたらしい。

動物病院は大晦日と元旦だけ半休にして、急患や毎日の処置が欠かせない案件だけの診察になるけれど、2日からは通常通りの診察が始まる。先生は万一容体が急変したら、いつでも連絡するようにと言っていたけれど、マリモの元気な様子を見るに多分大丈夫そうだ。2日間点滴をお休みするので管も外してもらった。

家に帰ってマリモは夫と対面し、2晩ぶりに会う喜びを大爆発させた。私はそんな二人を見ながら11月12月分の保険を請求すべく、書類を書いていた。

11月:通院16回 医療費 156,670円

12月:通院19回 医療費 169,180円

軽く目の前がクラクラする金額だ。

それまでは1ヵ月大体7万円で済んでいたのだから、一気に倍以上になってしまった。保険金を請求すれば半額程度は戻ってくるが、新年からは資金繰りを改めて考えなければならないだろう。保険の支払上限に数は60日、あと20日ぐらいしか残っていない。正直言って頭が痛い。でもマリモの為なら頑張れる。

保険を掛けておいて良かった

これまでに支給された保険金を確認すると、341,024円もあった。今までは私のパート代で何とか全てカバーできたので、保険金にはまだ一切手を付けていない。当面は不足分をこれまでの保険金で補うとして、その後はまた夫と相談するしかない。

それにしても保険を掛けておいて本当に良かった。マリモのプランでは日額5,000円で60日までしか補償されないけれど、有るのと無いのとでは大違いだ。マリモの場合、7月に給付日数が上限に達してしまい、一時的に無保険になっていたけれど、幸い9月半ばに一度更新しているのでまた60日は補償の対象になっている。

11月12月の通院でかなり使ってしまったけれど、まだ20日分ぐらいは残っている。とはいえ、その後のやりくりを考えると、私は軽く目眩がする思いだった。

※まりもの名前は本来ひらがな表記ですが、文中では読みやすいようにカタカナにしてあります。

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