まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」との思い出(腎不全と闘った642日間の記録)と、新入りの「ぴりか」の成長と家族の日々の記録

実家のチーちゃんが危篤に・・・

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チーちゃん。2007年冬。

実家のチーちゃん、危篤に陥る

こんにちは。

ピリカとの生活リズムも整ってきて、なんとなく生活が落ち着いてきたなと思っていた矢先、今週月曜日の昼に実家の母からヨークシャーテリアのチーちゃん(15歳)が危篤だとの連絡が入りました。

チーちゃんはうちの実家で飼われている犬で、今年で15歳を迎えた老犬です。チーちゃんは今から15年前の初冬に、母と私が暮らしていた実家にやってきました。

当時、私はまだ結婚しておらず、父と長年の親友を相次いで亡くして軽いうつ状態だった母と暮らすべく、実家に戻っていました。しかし娘と同居すれば少しは元気になってくれるかと思って実家に戻ったものの、母の悲しみは想像以上に深く、半年が過ぎても母はまるで元気を取り戻しません。そこで兄と義姉と私は思案を重ね、母に犬を飼うことを提案したのでした。

しかし当時すでに63歳だった母は、最期まで責任をもって面倒見れるか分からないという理由で、最初は犬を飼うことには否定的でした。特に父はごく普通に家を出た直後に心筋梗塞を起こして突然に死んでしまったこともあり、母は「人はいつ死んでしまうかわからない、年齢的に突然死してもおかしくないし、そうしたら犬は巻き添えを食いかねない。」と、なかなか首を縦に振りません。

それでも兄の家の犬をとても可愛がっていた母は、母に何かあったら私か兄夫婦がその子を必ず引き取って最後まで面倒を見るという約束で、犬を飼うことに同意したのでした。

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元気に歩くチーちゃん。2012年ごろ。お散歩が大好きだった。

こうしてやってきたのが当時生後3か月半だったヨークシャーテリアのチーちゃんです。名前は母の子供時代のニックネームだったチーコに因んで「チコ」と名付けられましたが、私も母も「チーちゃん」や単に「チー」と呼んで、あまりチコと呼ぶことはありませんでした。

そしてチーちゃんを飼い始めると、母と私の暮らしは一変しました。生後3か月半の仔犬の可愛さと癒し効果は絶大で、母は一気に笑顔が増えました。一日中ヤンチャな仔犬のお世話に追われ、大変だとこぼす表情は柔らかく、私が仕事から帰ると玄関まで走ってくるチーちゃんを後ろから追いかける母の表情には明るさが戻り、目にはみるみる力が戻っていきました。

そして母の生活が落ち着いた頃に私は再び一人暮らしに戻ったのですが、とにかく私も母もチーちゃんを溺愛しました。私は仕事が忙しく出張で留守にしがちで、殆どお世話をする時間はありませんでしたが、休みの日は母と連れ立ってチーちゃんを連れてテラス席犬OKのカフェに出かけたり、ワンコOKの温泉宿に出かけたり、今にして思えばチーちゃんが居たおかげで、結構親孝行もできていたように思います。

その後、母とチーちゃんの平穏な生活は続き、チーちゃんはスクスクと成長していきました。チーちゃんは特に躾をしなくても無駄吠えもしなければ噛み癖もなく、唯一手が掛かったのはトイレをなかなか覚えてくれなかったことぐらいで、とにかく可愛くて手のかからない子でした。

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結婚式でリングドッグの大役を果たしたチーちゃん

結婚式でリングドッグ

その後私の結婚が決まった時、私と母の希望で結婚式はワンコOKの式場で行うことになりました。チーちゃんはリングドッグとして私の結婚指輪を運ぶ大役を担ってもらうことに。当日の衣装とリングピローは私の手作りで、真っ白なドレスにリングピローを背負えるような造りにしてありました。そして式の当日、たくさんの出席者に見守られたチーちゃんは、堂々とバージンロードを歩き、見事にリングドッグの役目を果たしてくれたのです。

そのようにして15年間もの間、一人暮らしになった母の生活を支えてくれていたチーちゃんが突然弱り始めたのは、私がマリモを虹の橋へと見送り、悲嘆に暮れていた今年の7月の事でした。

元々白内障が進んでいたものの、急激に進行してあっという間に目が見えなくなり、以前は私が遊びに行くと、玄関に近づいてくる足音で気づいてくれたのに、音にも全く反応しなくなりました。そして3kgあった体重はどんどん落ちて、本当に急激に老化が進んでいきました。

私も急激に老化していくチーちゃんが気になって、最近ではピリカを連れて出来るだけ頻繁に実家に通っていたのですが、行くたびにチーちゃんはどんどん老化して細くなっていきます。しかしそれでも食欲だけは衰えることが無く、病犬用の療法食を美味しそうに食べていました。

しかし月曜日のお昼、母からチーちゃんがとうとう何も食べられなくなったと連絡がありました。殆ど眠っていて全く動かないと、母は沈んだ声で話しました。獣医さんの見立てでは、おそらく数日中に老衰を迎えるだろうとの事です。母を深い悲しみから救い、明るい毎日を取り戻してくれたチーちゃん、私の結婚式でも大活躍してくれたチーちゃん、母と私をいっぱい癒してくれたチーちゃん。その大切なチーちゃんが虹の橋に旅立とうとしています。

明日は私も仕事は休んでチーちゃんに会いに行こうと思います。今年はマリモだけでなく、実家のチーちゃんも見送ることになりそうです。