まりも物語（番外編）＆ぴりか日記：ギフト

ギフト

先日、ピリカといつもの公園をお散歩している時に、マリモが時々遊ばせて貰っていたゴールデンレトリバー、リナちゃんと飼い主さんに会いました。

マリモが旅立ってからお会いするのは初めてだったので、マリモが5月に誕生日を迎えて直ぐに亡くなったこと、8月の下旬にピリカをお迎えしたことなどを手短にお話しし、ワンコ同士もご挨拶。大きな体のリナちゃんはとても優しく、頭を低くしてピリカの挨拶を受けてくれました。

リナちゃんの飼い主さんは他の飼い主さんからマリモの訃報を聞いていたそうで、お悔やみを言い、マリモがあまり積極的に他の犬と遊ばなかったのは社交的でなかったのではなく、激しい遊びは体に負担がかかると知っていたからなのかもしれないと言いました。

言われてみれば確かにそうです。私はマリモがまだ元気だった頃はもっとご近所のワンコ達とも遊べばいいのにと思っていましたが、マリモはマリモなりに体に負担をかけないようにしていたのかもしれません。犬は賢いですから。

そして最後にリナちゃんの飼い主さんは「きっとピリカちゃんの元気は、マリモちゃんからのギフトなんでしょうね。」と言い、そして「こんなに元気な子がやって来たのは、きっとマリモちゃんからのギフトなんだと思いますよ。」と続けました。

元気いっぱいのピリカはマリモからのギフト。そう言われて一気に涙が溢れました。虹の橋に行ったマリモが泣き虫ママのために、自分のありったけの元気をピリカに持たせ、送り込んでくれたのでしょうか。マリモは病院に行くたびに泣いている私をいつも心配して寄り添っていてくれる優しい子でした。

元気なピリカはマリモのギフトなら、こうして私に優しい言葉を掛けて励ましてくれる人達も全てマリモからのギフトです。マリモを飼う前はマンションの両隣の人しか近所に知り合いは居ませんでした。それが今では会えば挨拶を交わして立ち話をする人がたくさん居ます。

たったの2年しか生きられなかったマリモが私に残してくれたものの大きさを考えると、また涙が止まらなくなります。そしてマリモからのギフトであるピリカをたくさんたくさん可愛がっていこうと、改めて思う出来事でした。