まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

ペットの医療費について考える(2)~ペット保険は必要か~

f:id:Marimotan:20210103195817j:plain

2020年1月 連日の点滴に耐えていたマリモ

ペットの医療費について考える(2)~ペット保険は必要か~

こんにちは。

今日は前回に引き続き、ペット保険についてお話ししたいと思います。

保険に加入する際にチェックしておきたいこと

①加入可能年齢

ペット保険には人間の保険と同様に加入できる年齢に制限があります。保険会社によって異なりますが、一般的にはペットが高齢(8歳前後)になると加入できないか、保険料がかなり高くなる傾向があります。高齢犬にはシニア用のプランがある場合もあります。

 ②保険料と補償内容

犬向けのペット保険の保険料は、一般的に犬種、年齢、保険の補償内容によって変わり、犬種ごとに細かく保険料が設定されています。保険料が気になる場合は、インターネットで簡単に見積もり依頼ができるので依頼してみるといいと思います。

ペット保険は、診療にかかった費用の一部(割合)が保険金として補償されるのが一般的ですが、日額の上限までは100%補償のものもあります。またタイプによって日額に上限があったり、補償総額上限までは入院日数や手術回数に関わりなく保険金が支払われるものもあります。補償の割合が高ければ高いほど支払われる保険金も大きくなりますが、当然保険料も高くなります。

ピリカにはマリモと同じ、日額には上限がありますが免責金額が無く、日額上限までは100%補償の保険を掛けているので、若い犬の保険としては保険料は高めです。

③免責

 ペット保険に限らず、どんな保険商品も病気やケガをしても保険金支払いの対象にならない免責事由があります。免責事由の一般的な例は、ペット保険に加入する前から患っている病気やケガ、先天的な疾患などです。

なので、ペットの病気が判明してから保険を掛けようと思っても、その疾病が免責になるか、場合によっては保険に入れない(謝絶)になってしまい、あまり役立たないかもしれません。

免責事由は保険会社によってかなり異なりますので、ペット保険を検討する際に、気になる方は補償対象外になる事例について可能な限り確認しておくといいでしょう。私はわざわざ保険会社に問い合わせはしませんでしたが、説明書はしっかり読みました。面倒ですが説明書の免責事由はしっかり読んでおいた方がいいと思います。

また免責金額についても確認をお勧めします。免責金額とは、その設定されている金額までは保険の支払い対象にならない費用のことです。たとえば免責金額が5万円と設定されている場合、補償対象の診療であっても診療費5万円までは自己負担となり、保険金は支払われません。

個人的には免責金額の設定がないほうがいいと思いますが、その分保険料はやはり高いです。でも私のように心配性で、ちょっとの違和感でも念のため病院に連れて行きたい人には、多少保険料が掛かっても免責無しのプランが良いと思います。

f:id:Marimotan:20210103195248p:plain

ペット保険は必要か

ペット保険が必要かと問われれば、私の答えは「YES」です。もちろん別の方法で備えることもできますが、やはり手っ取り早く備えられるのは保険になるのでなないでしょうか。マリモのように生まれつきの重病ではなくても、私の兄が飼っていた犬は椅子から飛び降りた際に後脚を脱臼し、手術には25万円掛かりました。

また、実家で飼っていたチーちゃんは、概ね健康で元気に天寿を全うしたものの、7歳の時からてんかんと胆石の薬を飲み始め、てんかんの発作で何回か入院もしています。一回の入院(4~5日)に掛かる費用は大体8万円ぐらいでしたが、母は保険を掛けていなかったので全額自己負担になり、結局チーちゃんが15歳で旅立つまでの8年弱で掛かった費用は200万円を超えたと言っていました。

若く健康な犬でも怪我の危険はある

いかに健康な犬であっても怪我の危険性は常に付きまとうので、年齢や健康状態に関わらず、いざという時の為にたとえ少額でも保険は掛けておいた方がいいと思います。

私の同僚が飼っていた犬が骨折した際には、手術費だけで60万円かかり、その上入院も通院もしたのでトータルでは80万円近くかかったと言います。ネットで調べると骨折の手術費は10~60万円ぐらいと出てきますが、状況によると思いますけれど、私の知る限り骨折の手術で30万円掛からなかったという人は居ません。

プランに関しては、人それぞれの考え方によると思うので一概にお勧めすることはできませんが、私個人の考えとしては、入院より通院の補償の方が重要だと思います。マリモのように重病でも通院しかしない場合もありますし、入院するほどの症状であればその後に通院が必要になるでしょう。実家のチーちゃんも、年を取ってからは年に1~2度ぐらいは入院することがありましたが殆どは通院でした。

ペットの医療費は高額になるので、ちょっと元気が無い程度では病院に連れて行くか迷うことも多いと思います。夫もマリモの腎不全が判明するまでは、私がちょっとした下痢や元気が無いだけで病院に連れて行こうとすることをあまり良く思っていませんでした。

それでも私が異変を感じると足しげく病院に通ったのは、マリモの飲水量やお漏らしに何か病気が隠れているかもしれないという漠然とした不安があったこともありますが、以前チーちゃんの付き添いで行った実家の近くの病院で、医師が母に「犬は我慢強いから少しぐらい体調が悪くてもそんな素振りは見せない。犬が人らら見ても変だと思うぐらいに辛そうに見えるというのは、もう物凄く辛いということです。」と言っていたのを覚えていたからです。その時医師は、「犬は我慢強いから、飼い主がただ事ではないと気づいて連れてきた時には手遅れということも珍しくない。」とも言っていました。

だから私は微かな異変でも、少し様子を見て改善されない場合は一応医師に診せることにしています。それが躊躇なくできるのは免責額無しの保険を掛けているからで、これが全額自己負担となれば、やはりもっと慎重になるでしょう。

免責額が無いため、ピリカに掛けている保険の保険料は割高です。ピリカは今のところ健康そのものなので、恐らく保険料より実際にかかった医療費の方が安くなるでしょう。でも勿体ないとは思いません。マリモは保険金の恩恵をたくさん受けました。今、ピリカの為に支払っている保険料が、今闘病しているワンコと医療費に頭を抱える飼い主さんの助けになるなら、それでいいと思っています。

次回はいざペットが怪我や病気になった際の飼い主の心理と医療費についてお話ししたいと思います。

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村