まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

ペットの医療費について考える(3)~ペットが怪我や病気に苦しむ時、飼い主の心理は~

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2020年5月6日 虹の橋に旅立つ2週間前。

脚には点滴用の管を刺したまま、連日の通院が続いていた。

ペットの医療費について考える(3)~ペットが怪我や病気に苦しむ時、飼い主の心理は~

こんにちは。

今日も引き続きペットの医療費のお話です。今日はペットが怪我や病気で苦しんでいるときの飼い主の気持ちにについてお話ししようと思います。

実際にペットが大怪我や病気になった時、治療費を削れる飼い主は居ない

ペットの治療は全額自己負担であるため、何処までの処置をするかは医師の提案を聞いて、最終的には飼い主が決定することになります。チーちゃんの主治医の先生は入院中に限っては母の了解を取らずに処置をすることがありましたが、高額になるペットの医療費は高すぎて払えなくなってしまうと困るので、基本的には獣医さんが勝手に決めて処置をすることはあまりないでしょう。なので費用が掛かりすぎる場合は、飼い主の判断で治療を止めたり回数を減らすことも可能です。

私もマリモを通院させていた時には、治療と医療費について何度も何度も医師と話し合い、出せる限度額を考えながら治療を進めてもらいました。もちろん出費は出来る限り抑えたいです。医師も腎不全の治療は細く長く続けることが何より大事だからと親身になって相談に乗ってくれました。

しかし、いくら出費が嵩んでしまっても家計が圧迫されても、目の前でマリモが苦しそうにしているのに医療費を抑えるために点滴の回数を減らしたり、薬の量を減らしたりという選択は出来ませんでした。せいぜい似たような効果がある少し安価な薬に変える程度です。結局殆ど医療費の節約は出来ませんでした。

先述した、飼い犬が骨折した同僚もそうです。病院ではいくつかの手術プランが提示されたそうですが、やはり安いプランでは脚に障害が残る可能性があるなどの不安材料があったこと、その犬はまだ4歳でまだまだ走り回りたい年齢であったこと、そして何より目の前で愛犬が痛がっているのを見れば、どんなに高額でも最良のプラン以外の選択肢は無かったと言っています。実家の母も、チーちゃんが入院するたびに出費が嵩むことをこぼしていましたが、自分の食費を削ったとしてもチーちゃんの医療費を削るという発想はありませんでした。

あくまで私の個人的な意見ですが、無言で必死に苦痛に耐えている愛犬を目の前にして、医療費の節約を第一に考えながら、無理のない範囲で受ける医療を選択できる飼い主など居ないのではないでしょうか。殆どの飼い主さんは、その場になれば「とにかくいくら掛かってもいいから何とかしてあげたい。」と考えると思います。愛犬の苦しむ姿を見ても、財布の紐を緩めずにいられる飼い主は殆ど居ないと思います。私も毎月のクレジットカードの請求額を見る度に青くなりましたが、だからといって何かの治療を減らすなんてことは出来ませんでした。

そうして出費が嵩んでしまった時に、全額カバーは出来なくてもある程度保険で賄えること、もしくは予め医療費用にある程度の資金があることは大きな安心感になりますし、愛犬にとってより良い選択をする大きな力になります。

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2020年3月 連日の点滴で少し持ち直してきた時。

必死に生きようとしていたマリモ

 

保険の加入時期について

保険の加入については、若いうちのあまり病気をしない時期だとあまり必要性を感じないかもしれません。それなりの貯蓄があれば別に生涯必要ないでしょう。しかし、どんな犬も年老いてきます。そしていざ医療費が掛かるようになり保険に入りたいと思った時には入れない可能性もあります。

例として実家の母とチーちゃんについてお話ししましょう。チーちゃんは7歳でてんかんと胆石が発見されるまでは健康そのもので、病院に行くのはワクチン系の注射とフィラリアの薬をもらう時ぐらいでした。なので特に大きな出費はなく、母はペット保険の存在は知っていたようですが、特に加入の必要性を感じてはいなかったようです。

しかし、チーちゃんは7歳の時に初めててんかんの発作を起こしました。そしてその時の検査で胆石があることも判明します。その日からチーちゃんは毎日てんかんの薬を飲んで生活することになり、食事も療法食に切り替えることになりました。急に増えた医療費に狼狽した母は、様々な保険会社に問い合わせたそうですが、てんかん発作と胆石がある子、それも7歳になっている子が加入できる保険は無く、結局母はチーちゃんのすべての医療費を自己負担で支払うことになりました。その総額は先述していますが200万円を超えました。母はもっと早く保険を検討しなかったことを後悔していました。

私がマリモに最初からしっかり保険を掛けていたのは、このチーちゃんの一件があったこともあります。てんかん等の治癒することが無い病気が見つかった際には長期間にわたる通院が必要になること、医療費は非常に高額になることを間近に見ていたので、マリモをお迎えするときには最初から必ず保険は掛けようと思っていました。

保険料がもったいない人は貯金しておこう

とはいえ、保険料は掛け捨てになるので使わないともったいないと感じますよね。なので犬を2匹飼っている私の友人は、1匹につき100万円をいざという時の為に用意しています。これだと急な入手術にもほぼ対応できるうえ、使わなかった時には旅行など別の用途に使用できます。また別の友人は保険に関してはあくまでも大怪我や大病をした時の入院や手術のみに対応する保険料が低いものを掛けて、他に犬の日常的な医療費用に30万円ぐらいはいつでも使えるよう用意している人もいます。

可愛いワンコとの生活では、予期せぬ出費に見舞われることもあるでしょう。どういう形であれ、愛犬の怪我や疾病でかかる医療費には早めに備えておいて、いざというときにはしっかり医療を受けさせてあげたいものですね。

 

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