動物病院に通った日々(2)
今日は前回のお話の続きです。
血液検査もほぼ異常無し
その後、17時頃に医師から電話があり血液検査の結果を聞きました。結果はほんの微かに肝臓の数値が上がっていた以外は全く異常無し。その肝臓の数値も本当にほんの微かになので、特に心配はいらないと言うことでした。多分何か食べてはいけない物を食べたのだろうということでしたが、心当たりはありません。でもとにかく、このまま吐き気さえ止まれば心配は要らないそうなので、私もやっと少し安心できました。
翌朝の投薬で
翌朝、吐き気も止まり食欲も戻ってきたので、ピリカに少量ずつ食事を与え、その際に処方された薬も食事に混ぜました。しかし、いつもはそれで問題なく薬も一緒に食べてしまうピリカなのですが、今回はお薬を吐き出してしまって食べてくれません。仕方なく私がピリカを抱いての口の奥に薬を入れて飲ませることにしました。これもマリモにはそれこそ何百回も繰り返してきたことです。薬を飲ませる為にピリカを抱いていると、マリモの投薬を止めた朝のことが思い出されて涙が出ました。
投薬を止める数日前から薬を飲ませようとすると嫌がるようになっていたマリモ。口の様子を見ようと中を覗き込むと、貧血が進んでいたマリモ の歯茎は白っぽく、あちこちに口内炎ができて、歯茎から血が出ている所もありました。これではもう何を口に入れても痛くてたまらないでしょう。きっと喉の方まで炎症があり相当痛いに違いありません。食事は摂れなくても薬だけは飲ませなければと思っていましたが、あの口内炎とブヨブヨになった歯茎からの出血を見て、私はもう投薬はしないと決めたのでした。
マリモの分まで
ピリカはもう直ぐ1歳6ヶ月。マリモが重い尿毒症になり、前脚から留置針を外せなくなった時と同じ月齢になります。短いお散歩以外の時間は家で過ごし、通院ばかりだったマリモに比べ、たくさんのお友達と毎日元気に遊び、公園を駆け回るピリカは何と幸せなことでしょう。人懐っこくて愛嬌抜群のピリカはお友達ワンコの飼い主さん達にもとても可愛がられ、時々一緒にドッグランに連れて行って貰ったりしています。私もピリカを通じて新しいお友達ができ、コロナ禍でなかなか外出できない期間も楽しく過ごすことができました。
本来ならまだまだ遊びたい月齢なのに、留置針の為に他のワンコと触れ合うことも出来なくなったマリモ。大好きだったトレーニング教室にも通えなくなって、家の中で私とあまり激しくない遊びを少しする以外はあまり動かなくなり、いつしか我が家のリビングが散らかることも無くなっていきました。
あれから2年、小さな身体に無尽蔵のエネルギーの詰まったピリカ姫がやってきて、我が家のリビングは再びオモチャだらけになり、毎日散らかり放題です。夫が「元気な女の子を」と切に望んで探し出したピリカは、私達の想像を遥に超える元気な女の子で、今では体格もマリモと変わらない大き目ヨーキーになりました。
今では痛みや苦しみから解放されて、虹の橋で元気に走っているであろうマリモ。一緒に暮らした時間やその可愛い姿を忘れることはありません。そしてピリカにはマリモの分まで思い切り走って、元気いっぱいに生きて欲しいと心から思います。