まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語:まりも4回目の誕生日

2019年12月 脚に留置針を刺したマリモ

まりも4回目の誕生日

こんにちは。

今日はマリモのお誕生日、生きていれば4歳を迎えたはずでした。普通に考えれば4歳ってまだまだ若い犬です。でもマリモの場合は僅か2歳での旅立ちだったのて、まだまだ若いはずの誕生日は虹の橋で迎えることになりました。我が家で祝った誕生日は2回ですから、これで我が家で迎えた誕生日と虹の橋で迎えた誕生日が同じ回数になったことになります。

1歳の誕生日は脚に留置針も無く、昼間は公園でたくさん遊び、夜にはお誕生日ご飯を食べたマリモ。しかし2歳の時には既に食も細く、留置針の刺し過ぎで血管が硬くなった脚と重度の貧血の為、大好きだったお散歩も少ししかできなくなっていました。そして2歳の誕生日から僅か18日後に旅立ちました。

マリモが生きた2年間をしっかりと記録しておく為、そして同じように腎不全の犬と暮らす飼い主さんの参考になればという思いで書き綴った「まりも物語」も、既に2年前の記事になりました。もう古い記事になりつつあるのであまり読まれることはありませんが、いつか同じ境遇に立った飼い主さんの参考になることもあるはずだと信じ、今後も時々書き足していきます。

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マリモのブリーダーさんは

マリモの腎不全が発覚してから、私は一度マリモのブリーダーさんに連絡をしたことがあります。犬を育てるのが初めてだった私達夫婦はそれが異常だと気付きませんでしたが、マリモは我が家に来る前から腎不全の兆候(多飲多尿、食欲不振)がはっきりと出ていました。

病院で医師からそれらが腎不全の兆候であること、犬のプロであるブリーダーなら恐らく異常に気づいていたはずだということを聞いて、私はマリモ を販売したブリーダーさんに対し怒りを覚えました。ブリーダーさんはマリモの食欲不振について私が相談しても、いつも「あなたが神経質過ぎる」と全く取り合わず、マリモは健康だと言い張り続けていたのです。その不誠実な姿勢に対して言いたいことも有りましたし、腎不全が遺伝性であるならば再び同じ異常を持った子が生まれないとも限りません。とにかくブリーダーさんには電話しなければと思いましたが、その日は頭の整理がつかず、電話はできませんでした。

しかし冷静に考えれば、いくらブリーダーさんがプロとはいえ僅か生後3ヶ月半でマリモを手放したわけですし、それまでは母犬が育てていたでしょうから、本当に気づかなかった可能性も捨て切れません。どう話すか色々と悩みましたが、結局もうマリモの件に関して責任を追求するのはやめようと思いました。電話すること自体やめようかと思いましたが、マリモが腎不全なのは事実であり、遺伝性ならば同じ繁殖犬を使った場合また悲劇が起こる可能性があります。結局、どちらにしてもブリーダーさんとは話をしなければならないと思い、私は腎不全発覚の翌週に電話をしました。

2018年8月 我が家に来た日のマリモ
電話で話した彼女は

ブリーダーさんはマリモに何か異常があることは薄々感じていたと思います。でも病名と余命を聞いたらきっと言葉を失うだろうと思っていました。しかし、彼女にマリモが先天性の腎臓形成不全であり3歳までは生きられないであろうことを告げても、全く驚いた様子はなく至って冷静で、あくまで健康な子犬と信じて販売した自分には全く非はないという姿勢を崩そうとはしませんでした。

marimotan.hatenablog.com

その時の態度や反応から、私は彼女がマリモには重篤な問題があることに最初から気づいていたのだと確信しました。そして取り替えることはできないと繰り返す彼女に強い怒りを感じました。マリモがたとえどんな疾患を持っていようと取り替えるなんてあり得ません。マリモは既に我が家に無くてはならない可愛い子ですし、私達は最期まで守り抜くと決めています。もう話にならないと思い、私は怒りに震えながら電話を切りました。

その後

その後、私は二度とブリーダーさんに連絡することはありませんでしたが、彼女がまたマリモの母犬から産まれた子犬をブリーダーサイトに出さないかだけは度々チェックをしていました。しかし私の知る限り、彼女はあれから1匹の犬も販売していません。私がマリモを見つけたサイト以外もチェックしていましたが、やはり今に至るまで1匹も見つかりません。

私が電話した時には不誠実な対応をした彼女でしたが、ブリーダーサイトでは評判が良く、少数の犬を大切に育てている感じの人でした。なのでもしかしたらマリモの件があって以降、販売をやめてしまったのかもしれません。

別に私は彼女にブリーダーを辞めて欲しかったわけではないのですが、責任の重さは感じて欲しいと思っていました。もしかしたらあの時は焦って不誠実な受け答えをしてしまったものの、彼女も内心では責任を痛感していたのかもしれません。

あの時、もし彼女が誠心誠意の謝罪をしてくれていたら、私はマリモの件に関してはもう責任を問うつもりはありませんでしたし、その後のマリモがいかに果敢に生き抜いたかを彼女にも知らせたかったと思います。でももう私からブリーダーさんに連絡することはありません。

マリモの4回目のお誕生日である今日は、今後マリモのような子犬が生まれないことをを切に切に祈りつつ、過ごしたいと思います。

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