まりも 2回目の命日 ~あの日から2年~(1)
こんにちは。
今日はマリモの2回目の命日です。2年前の今日、2歳と18日の短い生涯を閉じたマリモ。あれから2年も過ぎたなんて信じられない気分ですが、おてんば娘のピリカが来月には2歳を迎えることを思うと、確かに2年の月日が過ぎたのだと実感します。
現在1歳11か月のピリカを見ていると、同じぐらいの月齢だった頃のマリモをどうしても思い出してしまいます。やっと2歳を迎えたところだたマリモは、本来であれば今のピリカ同様にまだまだ元気いっぱいの若い犬で、ピリカほどではないにしてもママを振り回すお転婆娘になっていたことでしょう。
思えばマリモが居なければブログを書くこともありませんでした。マリモの闘病記録を残さなければと書き綴った「まりも物語」がこのブログの始まりです。あまり症例がない先天性の腎臓形成不全。同じ症状の犬と暮らす飼い主さんに少しでも参考になる情報になってくれればと思い、書き始めました。
マリモの2回目の命日である今日は、マリモの生涯と腎不全の症状について振り返って行きたいと思います。
<誕生から腎不全発覚まで>
2018年5月2日に誕生したマリモは8月17日に我が家の子になりました。ちょっと臆病で我が家に来た日はケージから一歩も出ず、ベッドの中からこちらを見ていたマリモ。ヨーキーの赤ちゃんらしく顔も体も真っ黒な毛に覆われて、少し長めの尻尾だけフリフリしていました。その後新しい環境に慣れてくると、リビングを走り回ってはゴミ箱をひっくり返して歩くお転婆娘に変身し、夫の座布団を占領してヘソ天で鼾をかいて眠るようになりました。でも、今にして思えばこの頃から不穏な気配は漂っていたのです。すくすく育つマリモの姿は私達夫婦にとってこの上ない癒しであり宝物でしたが、そんな毎日にも腎不全の兆候は表れていました。
代表的な腎不全の症状に多飲多尿・食欲不振があります。マリモは毎日元気に過ごし、体重も順調に増えて行っていましたが、とにかく食が細く、私は毎回食事には本当に苦労しました。それに当時はそれが異常な量だとは思っていませんでしたが、マリモは毎日大量にお水を飲んでいました。
今も悔やまれるのは、飲水量の異常はともかく、マリモのこの異常な食の細さを好き嫌いのようなものだと思い、あくまで躾の問題として、医師ではなく犬の訓練師さんやしつけ教室などに相談してしまっていたことです。マリモは体も大きく元気な子で、ワクチン接種の際に医師から痩せすぎだと指摘されても、成犬になれば食欲も落ち着くだろ思っていた私はあまり深刻には受け止めていませんでした。
しかし、2018年の12月にお泊りトレーニングを受けた際に、トレーナーさんからまりもの飲水量と尿量が異常であることを指摘され、一度詳細な検査を受けるよう勧められました。
そして、年が明けた2019年の1月、避妊所術時の血液検査でマリモの腎不全は発覚します。
マリモの腎臓形成不全が発覚し、3歳を迎えることはほぼ不可能であることを知った時、私は顔が痛くなるほど泣き、食の細さを躾の問題と捉えてしっかりと検査を受けさせていなかったことを強く後悔しました。腎不全は治ることはありません。進行を完全に止めることさえできず、進行を遅らせることしかできない病気です。マリモの場合は先天性の腎臓形成不全だったこともあって生後9ヶ月だというのに既に腎不全の第3期に差し掛かっていました。
もう今更どうにもなりませんが、マリモが我が家の子になり、食の細さに悩んでいた時に検査を受けさせていれば、もしかしたらマリモはもう少し長く生きられたかもしれないと思うと今も悔やんでも悔やみきれない思いです。
犬って本当に余程のことが無い限り元気です。マリモも腎不全末期に差し掛かるまではお散歩も欠かさず、旅立つ一週間前まで外を歩きたがりました。それにマリモはドッグフードはあまり食べませんでしたがオヤツ類は大好きでしっかり食べていました。だからどこかで変だと思いつつも「元気だし・・・」と深く考えなかったのですが、これは本当に大きな誤りだったと思います。
もし今、原因も思い当たらないのにピリカの食が細くなったり飲水量が増えたら、私は迷わず徹底的に検査を受けさせますし、同じように多飲多尿、食欲不振が見られるワンちゃんがいたら、一度しっかり調べてもらうことを切にお勧めします。
次回は通院生活、療法食について振り返ってみたいと思います。