まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語:まりも 2回目の命日 ~あの日から2年~(2)

2020年5月8日。大好きなパパに抱っこされて。

まりも 2回目の命日 ~あの日から2年~(2)

こんにちは。

今日は前回からの続きです。元々、犬の先天性腎不全について書き残さなければと思い書き始めたブログです。マリモの旅立ちの日から早2年が過ぎたのを機に、もう一度犬の腎不全について、今回はマリモの腎不全発覚から通院生活、療法食、症状の進み方についてお話したいと思います。

腎不全発覚後、マリモは毎週2回の皮下補液を受け、食事の際にはクレメジン(毒素吸着剤)と漢方薬2種類を飲むことになりました。通院生活や治療法、マリモが食べた療法食については下記の記事にまとめてあります。

marimotan.hatenablog.com

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その後にも改めて腎不全の治療法や食生活についてまとめた記事もあります。こちらは同じように先天性腎臓形成不全を患う犬と暮らす飼い主さんからのリクエストで書いた記事です。「まりも物語」が実際に腎不全の犬と暮らす飼い主さんの参考になったことは嬉しいことでした。

marimotan.hatenablog.com

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また、私自身はマリモに食べさせる機会は無かったのですが、もし知っていたらきっと食べさせていたであろう療法食が帝塚山ハウンドカムの療法食です。因みにこちらは療法食以外にも色々なフードやおやつが売っているのでピリカの食事用に時々利用しています。

www.houndcom.com

<突然の尿毒症>

このようにして毎週の皮下補液と投薬を欠かさなかったマリモですが、腎不全発覚の10か月後に重度の尿毒症に陥り、腎不全末期に突入しました。そこからは皮下補液ではなく静脈注射での治療になり、頻度も週3~4日、具合の悪い時には毎日に変わりました。脚には留置針が刺さったままになりましたが、マリモは本当に良く耐えてくれたと思います。

その頃の私はと言えば、マリモが必死に耐えているというのに急激な悪化に狼狽えて泣いてばかりいました。全く不甲斐ない話ですが、そんな頼りない飼い主の私にもマリモはいつでも優しく、泣いていると膝に乗って涙を拭くように顔を舐めてくれました。

marimotan.hatenablog.com

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そして懸命に通院を続けるも、確実にマリモの症状は進んでいき、翌年2月には一時絶食に陥り、とうとう余命宣告を受けてしまいました。私はそれまでにも増して狼狽えてばかりいましたが、マリモは奇跡的に食欲を回復させ、遂に私の悲願だった2歳の誕生日を迎えたのです。

marimotan.hatenablog.com

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私はマリモの腎不全が発覚し、3歳まで生きるのは難しいだろうと言われた時から、2歳までは絶対に死なせるものかと思いながら通院を続けてきましたし、マリモにも「2歳までは絶対に頑張ろうね!」とよく言っていました。だからこの時の奇跡的な回復は、マリモがママとの約束を守ろうと最後の力を振り絞ってくれたのだと思っています。

もう血液検査の数値的にはいつ旅立ってもおかしくないほど悪化していたのに、マリモは頑張って私の悲願だった2歳を無事縫迎え、その18日後に旅立って行きました。頑張ってくれたマリモには感謝しかありません。

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先天性腎臓形成不全ではあるものの、順調に成長し、皮下補液も投薬も欠かさず、体調は安定しているように見えていたマリモ。あの突然の尿毒症までは元気も食欲もあり、体調が悪化しているようには見えませんでした。

でも、どんなに元気があっても腎不全は確実に進行していたのです。しっかり通院させていれば症状の進行はある程度止められるだろうと考えていた私は、自分の考えの甘さを痛感しました。

末期に入ったマリモの治療は、これまで以上に頻繁な通院が必要になるだけでなく、様々な答えの無い選択をすることになります。

次回は腎不全末期における飼い主の選択について書きたいと思います。

 

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