まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語(番外編):最後のお散歩

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ソファーのいつもの場所から台所にいる私を見るマリモ。

最後のお散歩

こんにちは。

今日の横浜市は雲が少しあるものの、良いお天気です。ピリカはいつもの様に朝からお散歩に出かけました。いつもの公園に着くと、今朝は大きめのワンコ数匹がおもちゃを取りあって遊んでおり、ピリカも早速参戦。

朝からお友達といっぱい走り回って疲れたのか、朝食の後はぐっすり眠っています。

1年前の今日は

ちょうど1年前の5月12日は、マリモが生涯最後のお散歩をした日です。5月2日の2歳のお誕生日以降、急激に衰弱してあっと言う間に歩くことさえままならなくなり、結局5月12日の朝のお散歩が最後になってしまったマリモ 。

ヨーキーにしては大きな体格と太く丈夫な脚で、元気な頃は1時間以上も歩いた子が、いつも歩いていた公園の池の周りを半周するのがやっとでした。

思えばマリモ が我が家の子になったのは生後3ヶ月半の時。それからワクチンや狂犬病注射が終わってお散歩デビューしたのは、生後5ヶ月近くになった頃です。それから重度の尿毒症を発症するまでの1年2ヶ月間がマリモが元気にお散歩を楽しめた時間でした。

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お散歩から帰ってお昼寝するマリモ。

元気なピリカを見ていると

今月で11ヶ月齢になるピリカは、お散歩デビューから7ヶ月が過ぎて、お友達もたくさんでき、毎日朝晩楽しそうに遊んでいます。きっとこれからも元気に育っていくことでしょう。実家にいたチーちゃんもお散歩は大好きで、昨年10月に15歳で虹の橋に旅立つ1ヶ月前まで、距離は短くなったものの自力でお散歩していました。それを思うとマリモが大好きだったお散歩を楽しめた期間はあまりに短く、考えるだけで涙が出ます。

マリモだってピリカやチーちゃんのように、たくさん遊んでお散歩して、幸せに生きるためにに産まれてきたはずなのに、その生涯は理不尽に短く、大変な苦痛を伴うものでした。

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週末の朝、パパのベッドにもぐりこむマリモ

夫には、「悲しんでも泣いてもマリモは戻らない。いつまでもママがクヨクヨしていたらマリモだって悲しいはず。」と言われますし、私も頭では分かっています。元気で可愛いピリカと一緒に笑って暮らした方がマリモだって喜んでくれると思います。しかし頭では分かっていても、やはり感情がついていきません。元気に遊べる時間が極端に短く、途中からはマリモの医療費を稼ぐために私が仕事を始めた為、お留守番も多かったマリモが不憫で仕方ないのです。

特に尿毒症になってからは、私もマリモが心配で、仕事中も気が気ではなかったですが、体調が悪いのに一人でお留守番をするマリモはさぞ心細かったでしょう。嫌がる病院にも何度も連れて行きました。そんな生活に耐え続けたのに治る望みもなく、ただ弱っていったマリモが私には可哀想で、どうしても涙が出ます。

昨年の今日、生涯最後の散歩を終えたマリモは私に抱っこされて家に戻り、2度と外を歩くことはありませんでした。もうすぐマリモの命日ということもあり、毎日元気にお散歩するピリカを見ていると、元気だった頃のマリモの姿と重なって、様々な事が思い出されます。

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いつもお出かけの時に使っていたキャリーバッグに入るマリモ

ピリカは本当に可愛く、マリモが居なくなって火が消えたように静かだった我が家の、新しい灯となりました。ピリカはむしろ元気過ぎて灯どころか火事になりそうな勢いです。ピリカが来て、我が家は一気に明るくなり、近所に犬友達もたくさんできました。

でもその事でマリモが旅立ってしまった悲しみが癒えるという単純なものではないようです。この1年、特にピリカが来てからは前向きに生活するよう、いつまでも悲しみに沈まないよう努力してきました。でもやはり心に空いた穴は塞がる様子はありません。この感情は時間が解決してくれるのを待つしかないのだろうと思っています。

今日は虹の橋にいるマリモが元気に走り回っていることを祈って、一日を過ごそうと思います。

 

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