まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語:まりもは我が家を選んでやってきた? ~まりも3回目のお誕生日に寄せて~

 

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初対面の日、夫の膝に乗るマリモ。

まりもは我が家を選んでやってきた? ~まりも3回目のお誕生日に寄せて~

こんにちは。

2018年5月2日に生まれたマリモは、生きていれば今日はで3回目のお誕生日を迎えるはずでした。昨年3月に余命宣告を受けた後に奇跡的復活を果たし、何とか2歳のお誕生日を一緒にお祝いすることができましたが、その後は一気に衰弱して旅立ってしまったマリモ。3歳のお誕生日は虹の橋で迎えることになってしまいましたが、きっとたくさんのお友達に囲まれて楽しく過ごしてくれていると思います。

マリモは我が家を選んでやってきた?

以前、マリモがお世話になっていたトレーナさんの掛かりつけの獣医さんが、「運命なのかどんなに飼い主さんが気を付けていても、若くして重い病気を患ってしまう犬は居る。でもそういう子に限って最後の最後まで目いっぱいの愛情を注いで精一杯お世話してくれる飼い主の元に来る気がする。」と言っていたそうです。そしてトレーナーさんは「マリモちゃんはきっとママさんを選んで来たんでしょうね。」と言っていました。

まぁ、殆どの出会いは偶然だと思っていますが、そう言われてみるとマリモ に関してはちょっと思い当たることがあります。私がブリーダーサイトでマリモを見つけたのはマリモが生後3か月を過ぎた頃でした。ヨークシャーテリアに限らず子犬は大体生後2カ月程度の時に買い手がついてしまい、3か月で売れていない子はあまり多くはありません。しかも雌犬の方が売られている数も少ないので、大概はサイトに出されると直ぐに売れてしまいます。

しかし、マリモは3か月を過ぎてもまだ売れていませんでした。ブリーダーさんに会った時の話ではマリモは警戒心がとても強く、私達の前にも見に来た人もいたのですがどうしても抱っこを嫌がってしまい売買が成立しなかったそうです。

でも、そんなマリモですが私と夫が会いに行った時には、確かにちょっと警戒していて大人しめではありましたが、私達を嫌がること無く抱っこされて、尻尾フリフリで迎えてくれました。その姿が可愛くて可愛くて私達はその場でマリモをお迎えすることに決めてしまったのですから、マリモはやはり私達がやってくるのを待っていてくれたとも思えてきます。

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マリモは初対面から私達を全く警戒しませんでした。

警戒心が強かったマリモ

それにピリカや実家のチーちゃんと比較しても、マリモはとても警戒心の強い子でした。お散歩中に他のワンコや飼い主さんに会っても、あまり積極的に遊ぶことは無く、私の母や友達が遊びに来ても、最初は決して自分からは近づこうとせずに、ケージの奥に入ってしまってなかなか出てきませんでした。しかしそんな子が私と夫に対しては初対面から本当にフレンドリーだったのです。その後も家に来て2日目には「ヘソ天」で大股開きで眠ったり、尻尾フリフリで走り回り全く警戒する素振りもなく、特に夫にはべったり甘えてばかりで「プロ・甘えニスト」と言われる始末・・・。今改めて考えると本当にあの警戒心の強い子が、よくああも懐いてくれたものだと思います。

腎不全のヴィッキーちゃん

また最近、まりもと同じように飼い主さんをしっかり選んでやってきたと思えるワンちゃんとの出会いもありました。ゴールデンレトリバーのヴィッキーちゃんはマリモ同様に先天性の腎臓形成不全の子で、生後7か月の時に腎不全のステージ3と診断されたそうです。ヴィッキーちゃんの飼い主さんは先天性腎不全の情報を探している最中に「まりも物語」を見つけ、私に連絡をくださったのですが、このヴィッキーちゃんの飼い主さんも、本当にヴィッキーちゃんを愛していて、懸命に治療を受けさせています。インスタグラムでヴィッキーちゃんの成長記録を見ると、飼い主さんがどれほどヴィッキーちゃんを愛しているかがヒシヒシと伝わってきて涙が出ます。

昨年からのペットブームで犬を迎えたものの結局飼い切れず、せっかくお迎えした子を保護犬にしてしまう飼い主も少なくないと言われる中、ヴィッキーちゃんは、決して治癒することのない重病を持っていることが判明しても、精一杯の愛情を注いで懸命に治療を受けさせてくれる飼い主さんの元にやってきました。

それを見ていると、トレーナーさんの掛かりつけ医が言っていた、「若くして重い病気を患ってしまう犬ほど最後の最後まで目いっぱいの愛情を注いで精一杯お世話してくれる飼い主の元に来る~」は結構当たっているのではと思うようになりました。

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2020年1月頃のマリモ。

もし生まれ変わっても

約3年前の8月に我が家にやってきたマリモは、2歳と18日の短い生涯を精一杯駆け抜けて、昨年虹の橋へと旅立ちました。今もたまにマリモの気配を感じることがあり、「マリモ、そこに居るの ?」と思うことはありますが、私にはその姿を見ることはできません。しかしもしマリモが生まれ変わってくるときが来たら、できればもう一度私たち夫婦の所に来てほしいといつも思っています。そしてたった2回ではなく、何回もマリモのお誕生日をお祝いしたいです。

今は虹の橋で楽しく遊んでいるであろうマリモ。こんな泣き虫ママを選んでくれて本当にありがとう。そして3歳おめでとう!また生まれ変わってもママのところに来てね!

 

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