まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語:まりも20回目の月命日

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まりも20回目の月命日

こんにちは。

今日はマリモの20回目の月命日です。マリモが旅立ってからもう1年8ヶ月もの月日が過ぎた実感はあまりありませんが、マリモを看取った後に生まれたピリカが元気に育った姿を見ると、マリモと過ごした日々が少しづつ確実に遠ざかっていくのを感じます。

転機をくれたマリモ

2018年の夏、それまでの仕事を辞めることにしたのを機に家族にお迎えしたマリモ。当初、私はマリモが成犬になってお留守番ができるようになったらフルタイムで仕事に復帰するつもりでいましたが、マリモの腎不全が発覚し、通院のためフルタイムは諦めることにしました。

そして在宅時間が増えたので始めたのが、子供の頃から好きだったハンドメイド。その頃はカルトナージュにハマっていたので家にはカルトナージュ作品が溢れかえり、人にあげてもあげても溜まっていきましたが、そんな時にカルトナージュの作品を売れたらいいなと漠然と考え始めたことが、Atelier Marimoの始まりです。結局、Atelier Marimoはカルトナージュではなく、洋裁で作った作品を売ることになりましたが、昨年末にとにもかくにも売り始めることができました。

まだまだスタートしたばかりで何もかもが手探りですが、少しづつでも形にできたらと思っています。思えばこうして長らく離れていたハンドメイドの楽しさを思い出したのも売ってみたいと思ったのもマリモが居てくれたからです。

マリモは虹の橋の袂から我が家を見ているのでしょうか?Atelier Marimoのロゴに自分のシルエットが入っているって分かるかな?

もう旅立ちから1年半以上が過ぎてもマリモを思う時は途端に泣き虫ママに戻って泣いてばかりいます。でも仕方ないですね。悲しいものはいつまで経っても悲しいのですから、誰も居ない所では気にせず泣いてしまっています。

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Atelier Marimoなのだから

夫はAtelier Marimoなのだから、人間用の服だけでなく、マリモやピリカに似合いそうな犬服もラインナップに加えてみてはと、最近しきりに提案してきます。先週は遂に犬服の本まで買ってきました。もちろん自分で作業する気は無く、口だけ出す気満々です(^_^;)。

思えば私がマリモに縫ってあげた物といえばは骨壷袋だけでした。まぁ、そのうち追々犬服も作ってみてもいいかもと思いますが、先ずは今の人間用ラインナップをもう少し充実させて、自分なりのスタイルを確立したいと思っています。

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2年前の今頃は

2020年の1月は、年明け早々にマリモが肺炎を起こし、私は連日マリモを連れて病院に通っていました。そして中旬に差し掛かった頃にやっとマリモは回復し、医師と相談して血管を休ませる為に一時的に点滴を中止して皮下補液に戻しました。マリモは久々に脚から留置針が外れて嬉しかったのか軽快にお散歩をしていましたが、今にして思えばこの時点滴を続けていれば、マリモともう少し長く一緒に居られたのではと思います。

前年の11月からずっと点滴を受けていたマリモの前脚は、もう留置針が刺せる場所が無いほど傷んで硬くなっていました。体調が回復してきたところで医師と話し合って一度両前脚の血管を休ませることにしたのですが、その決断は完全に裏目に出てしまい、僅か2週間足らずでマリモは絶食に陥って血液検査の数値は驚くほど悪化してしまいました。

マリモの腎不全はよくある老犬の腎不全とは違い、腎臓の形成不全によるものです。通常ならば暫く点滴に通えば皮下補液に戻せるのにマリモは全く回復せず、3ヶ月近くも点滴を続けてやっと安定してきた所だったのに、何と迂闊なことをしたのかと悔やんでも悔やみきれない思いです。急いで点滴を再開しても全く食欲は回復せず、遂に余命宣告を受けた時には人目も憚らず病院で泣きじゃくりました。

今でも時々あの時のことを考えては、もし後脚だろうが構わずに点滴を続けていたら、2月の絶食は避けられたのではと思うことがあり、それ以外にも思い返せば悔やまれること、やり直したいことばかりです。

しかしどれほど悔やんでも時は戻りませんし、何より今は元気なピリカが居ます。この上から目線のお転婆娘には振り回されてばかりですが、きっとマリモは全然ママの言うことを聞かない元気すぎる妹をを、虹の橋から見守ってくれていることでしょう。