まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語:5歳の誕生日 〜腎不全と生きたまりもへ〜

ソファーからじっとこちらを見つめるマリモ。2019年7月

5歳の誕生日 〜腎不全と生きたまりもへ〜

こんにちは。

転職から1ヶ月、慣れない仕事と母のサポートであまり時間が取れず、久しぶりのブログ更新になってしましました。相変わらずバタバタの我が家ですが、母の退院と私の転職から1ヶ月が過ぎ、最近やっと少し落ち着いてきたように思います。

昨日はマリモの誕生日、生きていれば5歳を迎えていたはずの日です。しかしマリモは2歳で旅立ちましたから、3歳以降の誕生日はお空でむかえることになり、昨日もマリモの遺影に花を手向けて祝うお誕生日になりました。

マリモが我が家で一緒に祝ったお誕生日は僅か2回ですから、既にお空で迎えるお誕生日の方が多くなってしまったことになります。そう思うと私達がマリモと一緒に暮らした時間は本当に短かく貴重なものでした。

犬の先天性腎不全 闘病の記録

マリモは先天性の腎臓形成不全を持って産まれてきましたから、その短かかった犬生の全ては腎不全との闘いでした。当時、私は必死で犬の先天性腎不全について調べましたが、老犬の腎不全と違い、あまり参考になるような資料は無く、症例も少ないため治療はまさに手探り状態。個体差も大きいため医師にも先が読めない中、泣いてばかりの頼りないママと一緒に、マリモは本当によく頑張ってくれたと思います。

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2020年の5月にマリモを看取った後、マリモと暮らした記憶が遠ざかる前に、マリモの腎不全発覚のきっかけや治療の経過、そしてマリモが如何に果敢に生き抜いたかを書き残すために綴ったのが「まりも物語」でした。

marimotan.hatenablog.com

私が「まりも物語」を書いて記事にしたのは2020年の7月から9月にかけてですから、既に3年近くも前の記事なのですが、未だに「まりも物語」は読まれ続けています。

特にここ数ヶ月はブログの更新が滞っていることもあり、最も読まれているのはダントツで「まりも物語」シリーズです。「まりも物語」はGoogle検索から一定のアクセスがあるので、ずっと読まれているのでしょう。マリモの闘病記録が読み続けられていることは嬉しく思いますし、あの時書いておいたことは無駄ではなかったと思う反面、やはり犬の腎不全に悩む飼い主さんは多いのだと思うと、いたたまれない気持ちにもなります。

悲しいことですが、マリモのように先天性の腎臓形成不全で生まれてくる犬を無くすことはできないでしょう。健康に生まれても老犬になると腎不全になる犬は少なくありませんから、きっと今もあちこちに腎不全を抱えながら懸命に生きるワンコと、必死で情報を集めながら治療に通わせている飼い主さんがいるはずです。

そうした飼い主さん達にマリモの闘病記録が少しでも参考になるのであれば、マリモもきっと喜んでくれるでしょうし、供養にもなるのではと今は思うことにしています。

マリモの分まで元気に幸せに

ピリカは6月で3歳を迎えますが、この子は本当に丈夫な子。パピー時代こそお腹を壊したりすることもありましたが、ここ一年は下痢一つしない健康ぶりで、毎日早朝から元気にお散歩しています。

いつも元気なピリカ。この笑顔に助けられています。

特に昨年の10月に義父の遠距離介護が始まって以降、私は何度もピリカを預けて札幌に行くことになりましたが、どこに預けられても全く動じることなく過ごしてくれました。最近は母の入院と手術で随分たくさんお留守番をさせてしまいましたが、それでもマイペースを貫き笑顔いっぱいの姿には、たくさんの元気をもらっています。

また、この4月に私はほぼ在宅勤務の仕事に転職しました。ピリカは最初こそ遊ぼうアピールとオヤツちょうだいアピールが激しく、無視していると人の足元に来てウンチをしたりしましたが、一週間もするとピリカなりにママはお仕事中と理解できたようで、今では仕事中はソファーで寝ながら待っていてくれます。

かつてマリモが座っていた場所に座り、「ママ、まだ終わらないかな〜」とこちらを見る顔や、私が仕事を終えて立ち上がると、飛びついてくる姿は、在りし日のマリモにそっくりです。

マリモがよく日向ぼっこしていた場所で日向ぼっこをするピリカ。

今年の夏休みにはちょっと長めに休みを取り、ピリカも一緒に札幌に行きたいと思っていましたが、先月から新たに母の介護も始まったことで、ピリカを札幌に連れて行く目処は立たなくなってしまいました。

母はとにかく自分のやり方に拘る人。ヘルパーさんの野菜の切り方一つに不満を溜め込む人なので、今の生活に慣れるのは難しいでしょう。それでも何とか年内にはピリカを札幌に連れて行き、義父にその元気を分けてあげて欲しいと思っています。

最近は少し落ち着いてきて、以前ほど走り回らなくなったピリカですが、それでもまだまだ元気いっぱい。マリモの分まで上乗せしたような体力は尽きることがありません。

元気に幸せに生きるために生まれてきたはずなのに、僅か2年で旅立って行ったマリモ。今もクリクリの瞳と可愛い姿を忘れることはありません。いつか時が来れば、今はお空にいるマリモも生まれ変わって、再び地上に舞い降りることでしょう。その時は今度こそ健康に生まれてきて欲しいと切に願っています。そして元気いっぱいで底抜けに明るく逞しいピリカには、マリモの分まで健康に幸せに生きて欲しいと思います。

最近はあまり余裕がなく、皆さんのブログにお邪魔することもありませんでしたが、また少しずつ読ませていただきたとと思います。多分今後もスローな更新になると思いますが、よろしくお願いします。