11回目の月命日
こんにちは。
マリモが旅立ってから今日で11カ月が過ぎました。来月でもう一年になるなんて信じられない気分です。昨年の今頃は、3月に奇跡の復活を果たしたマリモの体調は低めとはいえ安定しており、パンやクッキー、ヨーグルトなどはまだ口にしていました。そしてコロナ感染拡大による緊急事態宣言の発令で、私も夫も在宅するようになり、マリモもご機嫌に過ごしていた時でした。
あの最初の緊急事態宣言の時には、一年後になってもコロナが全く治まっていない状況など想像もしていませんでした。むしろ個人的には緊急事態宣言のおかげで一日中マリモの傍にいてあげることができるようになり、家族が揃った状態で最期を看取ってあげられたので、ありがたいと思ったくらいです。
それが、まさかこんなに大変な状況が続くことになるとは・・・
この11カ月を振り返って
マリモを虹の橋に見送ってからの11カ月を振り返ってみると、本当に変化が大きい月日だったと思います。
①ピリカ
まず最大の変化はピリカが家族に加わったこと。元気いっぱいのピリカに毎日振り回されていますが、おかげで新しい知り合いもたくさんできました。マリモの時から知っている方々は元気なピリカを見ると口々に「ピリカちゃんはマリモちゃんの分まで元気を持って生まれてきたみたいだね。」と言います。
思えば、生後9か月から週2回の病院通いが始まり、1歳半になった頃には重篤な尿毒症に陥ってしまったマリモの生涯では、元気に走り回れた期間は本当に短いものでした。元気だった頃には走るのが大好きだった子が、前脚に常に留置針を刺されて思い切り走ることができなくなり、毎日散らかり放題だったリビングが散らかることもなくなっていった日々は、思い返すと涙が出ます。
ピリカは本当に元気な子で、毎日公園でも走り回り、愛嬌を振りまいてお友達を増やしています。ピリカはピリカで決してマリモの生まれ変わりではなく、本来マリモに与えられるはずだった体力や元気を持って生まれてきたとは思いませんが、この子が元気いっぱいに成長しているのは、マリモが見守ってくれているからというのはあるように思います。
②ブログ
そしてブログを始めたことも大きな変化でした。マリモが旅立った後、マリモの生涯を自分の備忘録として残したかったこと、あまり症例が無い先天性の腎臓形成不全による腎不全や尿毒症についての記録を残しておきたかったことなどの理由で書き始めたブログですが、ブログを通じた交流での新しい出会いもあり、世界が少し広がったように感じます。
また、マリモと同じ先天性腎不全の犬と暮らす飼い主さんからの問合せもいただき、そこから新しい交流も始まりました。私が愛してやまなかったマリモは旅立ってしまいましたが、その生涯を書き綴った記事が、今、先天性腎不全の犬と暮らす飼い主さんたちの参考になったというお便りをいただくと、書き残しておいて本当に良かったと思えます。そして、私に出来る限りのサポートをしていきたいと思います。
③Atelier Marimo
以前からハンドメイドで作品を売れるようになりたいと朧げに考えていましたが、全く実現していませんでした。それがここ数カ月で一気に動き始め、まだ大した作品は作れていませんが、とにもかくにもご注文を頂いています。先日友人からの依頼で割烹着ワンピースとターバンのセットを3着作り、インスタグラムに載せておいたところ、何件かお問い合わせをいただきました。まだ受注には至っていませんが、問い合わせがあるだけでもとても嬉しくて、頑張れそうな気がします。
家で作業していると、生前ミシンを踏む私の足元にちょこんと座っていたマリモを思い出し、何だか今もマリモが足元にお座りしてこっちを見ているような気分になってきます。私の作業中はいつも足元でおとなしく座っていてくれたマリモ。本当にいい子でした。残念ながらピリカはマリモのように物わかりのいい子ではなく、あの手この手で私の作業の邪魔をしますが、そのおかげで座りっぱなしにならず、適度に動き回ることになるので、それはそれで健康には良い事なのかもしれません。
マリモと暮らした日々は次第に遠ざかりつつありますが、これからもヤンチャなピリカの成長を虹の橋から見守ってあげて欲しいと思います。