まりも日和

先天性腎臓形成不全による重度の腎不全のため、2歳と18日で虹の橋へ旅立った愛犬「まりも」について綴った「まりも物語」(腎不全と闘った642日間の記録)と、2020年8月に我が家にやってきたおてんば娘「ぴりか」の成長記録「ぴりか日記」、ハンドメイドについて書いた「Atelier Marimo」、その他夫婦二人生活の日々の出来事や思うことを綴ったブログです。

まりも物語:まりも 32回目の月命日

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まりも 32回目の月命日

こんにちは。

今日の横浜市はもの凄く寒い!

夕方からは風が強くなり、雷にはびくともしないピリカが、風の音を怖がって私から離れません。ピリカはいつもリビングのケージで眠っているのですが、今夜は怖がるようなら寝室に連れて行って一緒に寝ようかと思います。

少し遅くなってしまいましたが、19日はマリモの月命日でした。早いものでマリモの月命日も32回目です。マリモと暮らした日々からもう3年近くが過ぎてしまうなんて実感がありませんが、マリモが旅立った後に生まれたピリカが2歳7か月になるのですから、マリモもあと数か月でお空組3年生になるわけですよね。

昨年はマリモと同じ先天性腎不全だったゴールデンレトリバーのVickyちゃんもお空に旅立っていきました。最近、マリモの遺影の前で手を合わせる時にはマリモはVickyちゃんとお空で会えたかな?と考えたりします。身体の大きさはかなり違いますが、同じ先天性疾患を生き抜いた二匹が一緒に遊び、マリモはお空の先輩としてしっかり面倒みてくれていたら良いなと思います。

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ブログを書くきっかけをくれたのはマリモ

もともと、先天性の腎臓形成不全で生まれたマリモが果敢に生き抜いた日々の記録を残すために、そして同じような疾患がある犬と暮らす飼い主さんの参考にしていただけるように始めたのがこのブログでした。

始めた頃は一連の「まりも物語」を書いたら終わる予定だったのですが、気がつけば2年半以上も続け、ピリカの成長記録やAtelier Marimoの進捗など、様々な記録が残っています。

改めて読み返してみると、マリモの生涯やピリカの成長記録を残しておいて良かったと思います。どんなにしっかり記憶しておこうと思っても、やはり記憶は必ず薄れていってしまいますが、こうして書き綴っておけば、懐かしく思い返すこともできますから。

2019年の今頃は

マリモが我が家の子になったのが、2018年の8月。2019年の1月は初めて一緒に過ごす年末年始に大騒ぎした後、1月29日に腎不全が発覚した月でした。寒い1月、朝からマリモを動物病院に預けた私は、久しぶりの一人時間を楽しむべく、かつての勤め先があった大手町に向かったのですが、結局、病院からの電話ですぐに帰ってくることになりました。

病院からの電話でマリモが腎不全であることを告げられ、帰りの電車の中では必死に犬の腎不全について調べたことは、今も鮮明に覚えています。そして夕方にマリモを病院に向かえにいった際には、私に気付いて嬉しそうに尻尾を振るマリモの姿を見て泣いてしまいました。

それからしばらくの間、私は毎日マリモを皮下補液に通わせながら、なぜもっと早く気付くことができなかったのかということばかり考えて過ごしたように思います。マリモの飲水量については最初から多いと感じていましたし、何より食欲のなさは明らかに異常でした。あんなに食事に苦労していたのだから、しつけ教室に相談する前に、なぜ病院で詳細な検査を受けさせなかったのか。今思い返しても後悔の念が募るばかりです。

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2020年の1月

そしてその翌年、2020年の1月、マリモは既に重篤な尿毒症の上に誤嚥性肺炎まで重なって、かなり重篤な状態になってしまっていました。あの時のマリモはなぜかベッドに入らずバスタオルを敷いたキャリーバグの中で横たわり、トイレの時さえ立ち上がれなくなって、気が付くとバスタオルがおしっこで濡れてしまう状態に陥っていたのです。

じっと目を閉じて動かないマリモを見ていると、もうダメかと弱気になることもありましたが、それでもマリモは奇跡的に復活し、2月には絶食に陥るも3月には再び復活して私の悲願だった2歳までは頑張りぬいてくれたことを思うと、今も涙が出ます。

マリモのような先天性のものは多くはありませんが、腎不全は犬にとって決して珍しい病気ではありません。特に最近はコロナ禍でのペットブームもあってでしょうか、かなり前に書いた記事に問い合わせがくる頻度が少しですが増えてきています。

マリモの闘病記録は約3年前のものになりますから、どこまで参考になるかは分かりません。しかし今後も問い合わせがあるようなら、できる範囲で最新の治療や食事をリサーチを行い、必要に応じて犬の腎不全について飼い主さんの参考になる記事を目指そうと思います。