札幌訪問2日目①
こんにちは。
今回は前回の記事「札幌訪問1日目」の続き、2日目の話です。
札幌2日目の朝は6時頃に起きて身支度を済ませると、私のマイ・パワースポット北海道神宮がある円山公園に出かけました。神社の参拝は別に何時に行っても良いと思いますが、私は基本的に早朝派です。
朝の北海道神宮は人も少なく空気も澄んでいました。そして本殿に着くと、私は深呼吸をして気分を整え、家族の健康とそれぞれの幸せを一身に祈りました。
以前にパワースポットの記事でも紹介しましたが、北海道神宮は私にとって絶対的なパワースポットです。
上手く言えませんが、何か強く願うことがある時、その実現のために行動を起こすべき時、ここにきて気持ちを落ち着かせて祈っていると腹が座ってくるというか、気力が湧いてきます。そして意を決して歩き始めれば、ほとんどの場合それが実現するか、その通りにならなくても最終的にはある程度納得のいく結果が付いてくる気がします。
そんな私の必勝スポットに参拝を済ませると、公園内を少し散歩してから近くにあるスターバックスで朝食を摂りました。軽めの朝食を摂りながら2日目のスケジュールを確認し、義父に介護認定の話をするときに、どうすれば私達の思いが通じるのかを考えましたが、良い案が浮んできません。義父は小手先の方便が通じるような人ではありませんし、適当に丸め込むことが出来る人ではないのです。
朝食を済ませて円山公園に戻ると、お散歩中のワンちゃんがたくさんいました。今頃トレーニング教室でお留守番しているピリカの為にも、成果なしでは帰れないと思い考えを巡らせますが、考えても考えても一向に良い考えが浮かびません。結局、私の浅知恵なと通用しない相手ならば、誠心誠意、正面からぶつかるしかないという当たり前の結論があるだけで、後は拒まれても嫌われても私の思いを伝え続けるしかありません。私は今すぐ義父の生活を変えたいのではなく、高齢の義父が自宅で安全に暮らせるよう、本人が望む生活を少しでも長く続けられるよう周囲のサポートを受けて欲しいのです。
再び義父宅へ
円山から一端ホテルに戻って休憩し、再びホテルを出た私は、札幌駅の駅ビルへと向かいました。今日は午前中義父宅に寄って、午後からは包括支援センターで職員さんと打ち合わせの予定が入っています。昨日義父宅を訪問した際、私は義父の衣類が気になりました。ちゃんと洗濯されてはいるのですが、かなり古くヨレた感じがしたのです。
前日にそれとなくチェックしたところ、スーツなどの外出着はともかく、部屋着系はかなり傷んでいるものが多いように見えました。嫁の買った服なんて嫌がられるかもとは思ったのですが、駅ビルで部屋着類を適当に見繕い、上下3セットほど購入して義父宅に向かいました。
迎えてくれた義父は、昨日作った晩酌のつまみのお礼を言い、買っていった服も「ありがとう。」と素直に受け取ってくれました。以前は札幌駅辺りまで歩いて服も買っていたようですが、ここ数年はもう近所しか歩かないので服も買っていなかったそうです。
機嫌が良さそうな義父に再び介護保険の話をするのは躊躇われましたが、私はそのために札幌まで来たのだからと、意を決して再び義父に公的機関のサポートを受けて欲しいということを話しました。義父はいつも通り私の話を最後まで聞き、そして再び、今はまだ介護保険を受ける気はないと言ったものの、前日に包括センター職員さんが置いていった介護保険のパンフレットに目を通すことを約束してくれました。
包括センター近くのカフェでランチ
そうこうしているうちにお昼の時間が近づき、私は義父の昼食を用意して、自分は包括センターに向かうべく義父宅を後にしました。義父は私が何処に行くのかは聞きませんでしたが、内心では全て解っていたように思います。
この日の札幌はちょっと天気が悪かったものの、猛暑の東京よりもかなり過ごしやすく、私は義父宅から包括支援センターまで歩いていくことにしました。
包括支援センターは大通りを過ぎて市電沿いに歩いて行った先にあります。その道中にあるペット室内OKのカフェで、昼食をとることにしました。
義父の様子を見るに、今後私が札幌に来る回数は増えるでしょうし、場合によってはピリカも連れてきて長期滞在になる可能性もあります。そんな時にピリカと一緒に出掛けられる場所の下見をしておくのも今回の札幌訪問の目的の一つ。このカフェは内装も素敵で居心地がよく、野菜中心のメニューもどれも美味しそうな物ばかりでした。
そして昼食が済んだら包括支援センターへ。時間通りにセンターに着くと、担当職員さんは既に入り口で私の到着を待っていました。
職員さんの話では彼女から見た義父は介護保険の「要支援2」と「要介護1」の間ぐらい。診察する医師によって要介護か要支援かが分かれるところなのではと言うことでした。そして初対面の職員さんから見ても義父に軽度の認知症があるのは明らかで、これ以上進行させない為にも一日も早い行政の支援が必要だと言います。
しかし義父が介護認定を受けることを了承するとは思えません。家族の申請も可能ですが、本人の申請にしても家族の申請にしても医師の診断は必須になります。義父は医者嫌いでもう何年も病院にも行っていません。更に厄介なことに義父は健康上の問題を感じておらず、健康診断すら拒否しているのです。
また詳しい申請方法などは札幌市の介護保険について詳述する記事を書こうと思っていますが、そんな頑固に拒否する高齢者に対し、認知症の専門医に自宅まで来てもらって家族が介護保険の申請をする方法もあります。
私は職員さんと相談の上、義父の了承を待たずに高齢者の健康診断を装って認知症専門医に自宅まで来てもらう方法を選びました。取りあえず申請だけでも行っておいて、義父がヘルパー派遣を拒んだならば派遣を止めればよいですが、申請を行わないままにしておくと、必要になった時に手続きに時間が掛かってしまいます。
そしてこの認知症専門医の訪問には私は立ち会うことはありませんが、職員さんには「介護保険を受ける」という言葉は絶対に使わず、「市が行っている高齢者向けのサービスを利用する」と言うこと、専門医の訪問の際にも「市が高齢者を対象に行っている健康診断で高齢者宅を回っている」としてもらうことにしました。本来ならば義父に納得してもらって本人に申請をして欲しかったのですが、もうタイムリミットは過ぎてしまっています。
長くなりそうなので次回に続きます。